Research list 研究一覧

研究一覧
2017/09/30
  • 平山浩輔、高井秀明、坂部崇政、木原祐二
  • 日本体育大学紀要

本研究は心理講習会において、実力発揮を阻害する問題に関する認知の歪みを同定し、適応的な認知の気づきへと繋げ、問題の改善へ向けた方向性の探索を目的とした。そのために、本研究では非機能的思考記録表を参考にして作成したセルフモニタリングシートを活用し、その効果検証を行った。対象者は23名であった。その結果、選手が抱えた多くの実力発揮を阻害する問題は、不安・緊張が高くても、実際には悪い結果が引き起こされる可能性は低かったことから、過度に不安・緊張を感じている選手が多いことが明らかにされた。

2017/09/22
  • 高井秀明
2017/07/13
  • Hideaki Takai
  • International Society of Sport Psychology 14th World Congress Sevilla 2017, Posters Session, 2017.

異文化圏の日本人サッカー選手・指導者に対する心理支援プログラムを開発するため,本研究では日本人サッカー選手・指導者の異文化適応過程について質的に検討した。その結果,日本人サッカー選手と指導者のドイツでの在留当初は,「言語習得」が最も重要な課題であった。それと同時に,日本人選手・指導者として異文化適応するには,「異文化の理解と受容」が必要条件であった。その後,ドイツでの在留期間が長期化すると「日本文化の理解と受容」が重要視されることが明らかとなった。

2016/09/30
  • 柴原健太郎、深見将志、平山浩輔、高井秀明
  • 日本体育大学紀要

本研究は、ピークパフォーマンス評価シートの作成とその有効性を検証するために、クローズドスキルであるアーチェリーとゴルフを対象に緊張度や心理的ゾーンの分析を行った。その結果、緊張度や心理的ゾーンには競技間による差が認められなかった。これは最適とされる緊張度や安定したパフォーマンスを発揮できる心理的ゾーンが相似しており、評価シートの有効性を示す結果であった。

2016/09/30
  • 平山浩輔、高井秀明、本郷由貴、西山哲成
  • 日本体育大学紀要

本研究は自転車競技選手が大会でピークパフォーマンスを発揮するための効果的なワークシートの作成を目的とした。対象選手は23名であった。ワークシートでは大会当日までの心理的な適応過程を検討するために、選手がピーキングから大会当日までの心理的コンディショニングの変動を明らかにした。さらには、「実際の練習量」と「理想の練習量」の差分について検討し、ピークパフォーマンスの発揮に向けて、「心・技・体」それぞれのコンディショニングの対処方略を探索することとした。その結果、「実際の練習量」が「理想の練習量」より、大会2日前と大会当日において有意に高い値を示した。その後、その差を埋めるための対処方略の検討を行った。

2016/07/01
  • 高井秀明
  • 心理学ワールド74

リラクセーションとは、リラックスした状態とその状態をコントロールするためのプロセスのことである。アスリートには2種類のリラクセーションが必要とされており、1つはプレイの瞬間に対応するための短期的なリラクセーション、もう1つは試合に向けてのコンディショニングを含めた長期的なリラクセーションである。アスリートにかかるプレッシャーは、過度な緊張や不安を一時的に喚起させるだけでなく、場合によっては精神障害をもたらす原因にもなる。リラクセーションの実践には、アスリートの個性やそれを取り巻く環境を考慮することが何よりも求められるだろう。

2016/07/01
  • Hideki Takai
  • The 31st International Congress of Psychology

本研究では、サッカーが盛んなドイツでFußball-Lehrer(ドイツサッカー協会公認プロライセンス)を取得しているエキスパートのドイツ人サッカー指導者12名が、どのようなコーチング心理をもって選手と関わっているのかについて明らかにすることを目的とした。カテゴリー間の因果関係と相互連関をみると、エキスパートのドイツ人サッカー指導者は、自身と選手、他のスタッフの特性を相互理解する環境を構築したうえで、必要に応じて心理的スキルを効果的に利用して選手にコーチングしていることが明らかとなった。

2016/07/01
  • Hirayama Kosuke、 Hideaki Takai
  • The 31st International Congress of Psychology

本研究は、日本の優れたスポーツメンタルトレーナーが行うインテーク面接の構造について明らかにすることを目的とした。調査対象者は、上級スポーツメンタルトレーナー10名(日本スポーツ心理学会認定)とした。修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いて分析を行った結果、24の概念と6つのカテゴリーが生成された。日本のスポーツメンタルトレーナーは、スポーツ選手との信頼関係の構築を目指した環境設定を行っていた。また、日本のスポーツメンタルトレーナーがスポーツ選手を理解するための質問やスポーツ選手の行動観察に加え、メンタルトレーニングに対する意思の確認を行っていた。これらの確認は、スポーツ選手の自己解決へと結びつける目的であった。

2016/06/01
  • 藤本太陽、園部 豊、平山浩輔、高井秀明
  • 日本体育大学スポーツ科学研究

本研究はカヌー競技者における心理的競技能力(DIPCA)と情動知能(EQS)の関係を明らかにすることを目的とした。調査対象者はA大学カヌー部に所属する35名とした。DIPCAとEQSの重回帰分析の結果、EQSの自己動機づけ因子はDIPCAの闘争心尺度と、EQSの自己コントロール因子はDIPCAの闘争心と集中力から有意な正の影響を受けていることが示された。

2016/06/01
  • 本郷由貴、高井秀明、平山浩輔、西山哲成
  • 日本体育大学紀要46(1)

本研究はA大学学友会自転車競技部に所属している23名を対象に試合時のパフォーマンスに関わる情動の傾向やチームの特徴を把握することを目的とした。競技での情動の特徴を検討するために、その選手のパフォーマンスにとって重要な情動を抽出した。その結果、ポジティブ情動6項目、ネガティブ情動5項目の計11項目が抽出された。その中で、「自信」「やる気」というポジティブな感情の生起を促進させる必要が示された。

NSSU

所属先
〒158-8508
東京都世田谷区深沢7-1-1
日本体育大学東京・世田谷キャンパス2415研究室
連絡先
高井秀明(Takai Hideaki)
日本体育大学体育学部体育学科
TEL:(03)5706-0863
FAX:(03)5706-0863
E-mail:takai@nittai.ac.jp
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