2020.02.11

日本スポーツメンタルトレーニング指導士会全国研修会

ハイパフォーマンスセンターの助教の堀 彩夏です。

2月11日(火)に福山大学で開催された日本スポーツメンタルトレーニング指導士会第15回全国研修会に参加いたしましたので、報告いたします。

今回の研修会には、本学のスポーツ心理学研究室に関係する教職員4名、大学院生6名が参加いたしました。

全国研修会に先立って、前夜には研究室OBや福山平成大学の学部生を交えた食事会を開催しました。福山平成大学の学生がスポーツ心理学ゼミの志望動機を語る姿からは、スポーツ心理学への興味や関心が感じられ、私自身、初心にかえることができました 。

2月11日(火)

午前中の基調講演は、『感情の科学−「感情を知る」から「感情の制御」へ−』というテーマのもとに行われ、脳科学の視点から感情の発生機序や働き、制御について学びました。

午後は、実践発表(ポスター発表)、実践メソッド・ワークショップ、研修が行われました。

以下、実践発表の様子です(★は代表者です)。

★高井秀明・堀 彩夏

「NASS心理サポート部門における活動内容と今後の展望」

★大久保 瞳・高井秀明・浦 佑大・辻 昇一

「ジョハリの窓を用いた自己理解と個人のチームワーク能力との関係-A大学ハンドボール部女子を対象として-」

★堀 彩夏・高井秀明・岩崎宏次・篠原秀典

「心理的競技能力の違いによる自己理解の特徴-大学女子ソフトテニス部を対象として-」

★髙橋由衣・松井花織・高井秀明・山本健之

「自己理解と心理的競技能力との関係-A大学男子バレーボール部を対象として-」

★相川 聖・大久保 瞳・高井秀明

「自己調整学習の理論を利用した心理サポートの一事例」

★浦 佑大・高井秀明・平山浩輔・髙橋流星

「マンダラチャートの分析方法及び活用方法の提案」

実践メソッド・ワークショップでは、SMT上級指導士の4名の先生方が実際の心理サポートで実施しているアクティビティや、使用しているワークシートを紹介してくださいました。

実際にアクティビティを体験しましたが、自然に意見を言い合い、グループ全員で楽しく活動することができました。すぐにでも心理サポート活動に取り入れることのできるアクティビティばかりで、心理サポート活動の幅が広がりました。

研修は、研修A「事例検討:インターハイ出場・優勝を目指す高校生に対する心理サポート(3例)」と研修B「ワークショップ:事例から学ぶ ゴルフ部女子への心理サポート」の2つのテーマで行われました。

研修Bでは、博士後期課程の坂部さんが講師、本学のOBで福山平成大学の藤本先生が司会及びコーディネータとして登壇されました。

そこでは、ゴルフという競技特性を活かしたワークや、試合場面における心理的スキルトレーニングの実践例などが紹介され、その内容をもとにグループディスカッションが行われました。

それぞれのグループからは、本事例をもとに自分が心理サポートを実施するのであれば、心理検査を用いることやワークを細分化するなどといった意見が挙がっていました。研究室内だけでは気付くことのできない視点からのご意見も多く、自身が行っているサポートについては多くの方から意見を聞くべきであると感じました。

今回の研修会では、他大学の先生方や院生の方と心理サポートに関する意見交換ができ、大変有意義な時間を過ごすことができました。

より質の高い心理サポートを提供できるよう、今回の研修会で得た知識や情報を今後の心理サポート活動に活かしていきたいと思います。

堀 彩夏

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