2018.10.25

第45回日本スポーツ心理学会

博士後期課程1年の相川 聖です。

10月12日(金)から10月14日(日)に、名古屋国際会議場にて開催された日本スポーツ心理学会第45回大会に参加いたしましたので、報告いたします。

 

今回の学会大会にはスポーツ心理学研究室の教職員3名、一般研究員2名、大学院生8名が参加いたしました。

10月12日(金)

初日は、スポーツメンタルトレーニング指導士研修会が行われました。

研修1は、他領域から学ぶ「アスリートに対する心理アセスメント」というテーマのもとで行われ、“psyche(サイケ)” “soma(ソーマ)” “mind(マインド)”の関係性から、アスリートとの対峙について学びました。

研修2は、A「女性アスリートとの面接」とB「逐語すること、事例検討することの必要性と意義」という2つのテーマで行われました。私はBに参加いたしましたが、逐語や事例検討への理解が深まり、今後のサポート活動に活かせる研修でした。

 

10月13日(土)

2日目は、口頭発表とポスター発表(前半)、大会企画シンポジウムが行われました。

以下、研究発表の題目となります。(★は研究代表者です。)

 

口頭発表

★髙橋由衣・高井秀明

「競技場面の実力発揮に与える自己複雑性の影響」

 

★相川 聖・高井秀明・中瀬卓也

「アスリートのイメージ能力と競技のパフォーマンスとの関係性」

 

ポスター発表

★坂部崇政・高井秀明・大久保 瞳

「映像に対する選択反応課題中の行動的・生理的反応-空手道選手を対象として-」

 

★浦 佑大・高井秀明・髙橋由衣・岩崎宏次

「サッカー選手における色彩の嗜好性が性格特性に及ぼす影響」

 

★高井秀明・安田竜哉・川浪哲如

「プロサッカー選手のパフォーマンス評価指標の作成とその試用」

 

大会企画シンポジウムは、「日本卓球界復活への道」というテーマのもとで行われ、選手の競技力向上に向けた日本卓球協会の取り組みに関する話を聴講いたしました。普段聞くことのできないお話を聞くことができ、大変興味深い内容でありました。

 

10月14日(日)

最終日は、ポスター発表(後半)と学会企画シンポジウム、ラウンドテーブルディスカッションが行われました。

 

ポスター発表

★大久保 瞳・高井秀明・永野遼平・岩崎宏次

「アスリートの性格特性が精神的健康に及ぼす影響-認知的感情制御方略を媒介要因として-」

 

★岩崎宏次・高井秀明・大久保 瞳・永野遼平

「A大学における競技レベル別の心理的問題・課題に関する研究」

 

★永野遼平・高井秀明・大久保 瞳・岩崎宏次

「ソーシャルサポートの互恵性が男女の精神的健康に及ぼす影響」

 

学会企画シンポジウムは、「メディアとスポーツ心理学」というテーマで行われました。トップアスリートが受けるメディアからの影響や、スポーツ心理学の専門家としてどうメディアに対応するのかについて聴講し、メディアからスポーツ心理学がどのように見られ、何を期待されているのかを知ることができました。

 

ラウンドテーブルディスカッションは、1.「視線行動とパフォーマンス」、2.「スポーツ集団での新しいリーダーシップ・スタイルを考える-サーバント・リーダーシップとプロアクティブ・フォロワーシップ-」、3.「2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けての心理サポートとその後(3)」の3つのテーマで行われました。私が聴講した2では、スポーツ集団のより良い組織作りのために、どのようなリーダー・シップやフォロワー・シップが求められるのかについて多くの議論がなされていました。

 

3日間の学会大会を通して、今回も多くの学びを得ることができました。また、他大学の先生方との交流や意見交換なども行うことができ、とても有意義な期間でありました。今回の学会大会で得たことを、今後のサポート活動や研究活動に活かしていきたいと思います。

 

相川 聖

 

Related 関連記事

NSSU

所属先
〒158-8508
東京都世田谷区深沢7-1-1
日本体育大学東京・世田谷キャンパス2415研究室
連絡先
高井秀明(Takai Hideaki)
日本体育大学体育学部体育学科
TEL:(03)5706-0863
FAX:(03)5706-0863
E-mail:takai@nittai.ac.jp
Follow us on social media