2019.09.25

日本体育学会第70回大会

博士前期課程2年の坂詰和絵です。

9月10日(火)~12日(木)に、慶應義塾大学で開催された日本体育学会第70回大会に参加いたしましたので、報告いたします。

今回の学会大会には、スポーツ心理学研究室に関係する教職員8名、一般研究員1名、大学院生7名が参加いたしました。

9月10日(火)

初日の体育心理学専門領域では、口頭発表①が行われました。

この日は、他領域でも口頭発表が行われており、各々が学びたい研究発表のところに行きました。

また、夜には研究室OBを交えたお食事会を行いました。昔懐かしい話に花が咲き、とても楽しいお食事会となりました。

9月11日(水)

2日目は、キーノートレクチャーとシンポジウムが行われました。

キーノートレクチャーでは、「中途障害に伴う自己の喪失と再構築のストーリー-パラアスリートの語りから-」というテーマであり、普段聞くことのできないパラアスリートの語りを聞くことができ、その内容はとても興味深いものでした。

シンポジウムでは、「メンタルトレーニング指導の現場-指導者や科学スタッフとの連携-」というテーマで、スポーツメンタルトレーニング指導士の役割、パラアスリートにおける心理サポート、指導者の立場からみえる心理サポートの3題について聴講しました。特に、指導者立場からみえる心理サポートでは、心理サポートスタッフとしての新たな課題がみえ、今後の心理サポートに役立てていきたいと感じました。

9月12日(木)

最終日は、ポスター発表と口頭発表②が行われました。

以下、研究発表の題目となります(★は研究代表者です)。

口頭発表②

★坂部崇政・高井秀明

「競技者における映像観察時の教示の有無が注意に与える影響」

★浦 佑大・高井秀明

「ラグビー選手におけるメンタルローテーション能力と状況認知能力との関連」

ポスター発表

★岩崎宏次・高井秀明

「野球経験の有無がN-back課題遂行時の処理資源と反応に及ぼす影響-投球映像を刺激に用いて比較-」

★坂詰和絵・高井秀明・本郷由貴

「日本語版Athlete Engagement Questionnaire(AEQ)の作成」

★柴原健太郎・相川 聖・藤本太陽・深見将志

「スポーツ競技における失敗に対する価値観尺度作成の試み-信頼性と妥当性の検討-」

★堀 彩夏・高井秀明・岩崎宏次・篠原秀典

「心理的競技能力の違いによる自己理解の特徴-大学女子ソフトテニス部を対象として-」

★髙橋由衣・高井秀明

「大学生アスリートの認知的方略に関する競技特性不安の特徴」

★大久保 瞳・高井秀明・永野遼平・岩崎宏次

「アスリートにおけるソーシャルサポートの互恵性と認知的感情制御方略との関係」

★松井花織・伊藤英之・高井秀明

「ジュニアサッカー選手における集団宿泊合宿が情動知能に及ぼす影響」

★高井秀明・本郷由貴

「アスリートとコーチのコミュニケーションに有効なアプローチを探る」

★相川 聖・高井秀明

「競技場面毎のイメージ利用目的の特徴-テキストマイニングを用いての検討-」

★平山浩輔・笹川智子・高井秀明

「アスリートの競技不安と抑うつ症状の安定性に関する一考察-重要な試合の前後で起こる時系列的変化に着目して-」

★藤本太陽

「暗示呼吸法が急性ストレスの軽減に及ぼす影響-心理・生化学的指標を用いて-」

★本郷由貴・笹川智子・高井秀明

「大学生アスリートにおける困難時の心理的適応に関する研究-セルフコンパッションに着目して-」

3日間の学会大会を通して、今後の研究活動のヒントを得ることができ、とても有意義な時間となりました。また、日本体育学会は他領域の発表もみることができ、そこから得ることも多くあったため、その点を今後の研究活動に活かしていきたいです。

坂詰和絵

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