博士前期課程2年の安田竜哉です。
11月15日(金)から11月17日(日)に、筑波大学にて開催された日本スポーツ心理学会第46回大会に参加いたしましたので、報告いたします。
今回の学会大会には、スポーツ心理学研究室に関係する教職員6名、一般研究員2名、大学院生7名が参加いたしました。
11月15日(金)
初日は、スポーツメンタルトレーニング指導士研修会が行われました。
研修1-1は、「心理職としてのスポーツメンタルトレーニング指導士」というテーマで行われ、昨今のスポーツメンタルトレーニング指導士を取り巻く環境などについて数名の先生方が話題提供され、今後のスポーツメンタルトレーニング指導士の在り方について学びました。
研修1-2では、「スポーツトレーニング指導士が知っておきたい精神医学」というテーマで行われました。アセスメントを行う前の精神医学的観点におけるチェック項目を学び、精神疾患やその対応の一部を学ぶことで、今までよりも精神医学への理解が深まり、今後のサポート活動に活かせる研修でした。
午後は、研修2-A「パラアスリートへの心理サポート」と研修2-B「メンタルサポートにおける心理検査とのつき合い方」の2つのテーマで行われました。2-Aは資格取得者のみ参加可能だったため、私は2-Bの研修会に参加しました。研修会では、心理尺度の使用方法や問題点についてグループディスカッションを行い、多くの方々と議論を交わすことができました。修士論文で尺度作成を含めた研究を行っている私にとっては大変貴重な機会となりました。
11月16日(土)
2日目は、口頭発表とポスター発表A、大会企画シンポジウムが行われました。
以下、研究発表の題目となります。(★は研究代表者です。)
口頭発表
★相川 聖・高井秀明
「日本語版SIAQを用いたイメージトレーニングの効果検証」
★平山浩輔・笹川智子・高井秀明
「アスリートの競技不安により生じる抑うつ症状の生起過程の検討―認知的変数に焦点をあてて―」
ポスター発表A
学会企画シンポジウムは、「個が育ちチームが勝つ指導」というテーマで行われました。
話題提供者である3名の先生方から、サッカーとバドミントンのチームにおける理論と実践の話がありました。それぞれの先生が葛藤や失敗、敗戦から自らの行動を見つめ直し、構築した理論に基づいて結果を残していることが窺え、とても刺激を受けました。チームの主役は選手であり、「アスリートセンタードコーチング」は選手の成長とチームの成長に欠かせない方法論の1つであると改めて感じました。指定討論では、3名の先生方による活発な意見交換が行われ、定められた時間を過ぎてしまうくらい白熱した議論が生まれ、シンポジウムは終了しました。
11月17日(日)
最終日は、ポスター発表Bと学会企画シンポジウム、ラウンドテーブルディスカッションが行われました。
ポスター発表B
学会企画シンポジウムは、「スポーツ心理学と発達的な観点からみた指導」というテーマで行われました。また、ラウンドテーブルディスカッションでは、高井先生が話題提供者の1人として参加し、「2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けての心理サポートとその後(その4)」というテーマで行われました。
3日間の学会大会を通して、今回も多くの学びを得ることができました。また、他大学の先生方との交流や意見交換なども行うことができ、とても有意義な機会となりました。今回の学会大会で得たことを、今後のサポート活動や研究活動に活かしていきたいと思います。
安田竜哉
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