Research list 研究一覧

研究一覧
2023/09/01
  • 折茂紗英・高井秀明
  • 日本体育・スポーツ・健康学会第73回大会 (同志社大学) 

本研究は、日本語版スポーツコミットメント尺度について因子構造を考慮した因子分析を実施し、下位尺度間の関連について検討した。その結果、8因子24項目が得られ、確認的因子分析で十分な値が確認された。下位尺度間の関連に着目すると、熱狂的コミットメントはポジティブなスポーツコミットメントとの関連が強く、強制的コミットメントはネガティブなスポーツコミットメントとの関連が強いことが明らかとなった。

2023/03/07
  • 相川聖・高井秀明・中瀬卓也
  • 日本体育大学紀要
2023/02/15
  • 髙橋由衣・高井秀明
  • 体育学研究
2022/10/02
  • 大久保 瞳・高井秀明
  • 日本スポーツ心理学会第49回大会

本研究では,TPの強度が反応時間と正答率に及ぼす影響についてタスクスイッチング課題を用いて検討した.その結果,混合コストにおける反応時間では,大小課題はTPの強度が300 msで,奇偶数課題はTPの強度が300,400 msで,単一試行と反復試行の間に有意な差が認められなかった.また,切り替えコストにおける大小課題,奇偶数課題の切り替え試行は反復試行より反応時間が有意に長く,正答率が有意に低かった.以上のことから,混合コストと切り替えコストではTPの強度による影響が異なることが明らかとなった.

2022/10/01
  • 戸松陽平・高井秀明
  • 日本スポーツ心理学会第49回大会

本研究ではエフォートフル・コントロール特性(以下,EC特性)が思考抑制による逆説的効果に及ぼす影響について検討した.その結果、抑制ピリオドにおいてEC高群はEC低群よりも想起回数が有意に少なく, EC高群はEC低群よりも抑制対象の深刻度,思考の制御困難感が有意に低く,EC高群はEC低群よりも抑制対象の見方の変化が有意に高かった.
以上のことから,EC特性は抑制対象の深刻度や思考抑制の想起回数に影響を及ぼすことが明らかになった.

2022/10/01
  • 坂部崇政・高井秀明
  • 日本スポーツ心理学会 第49回大会

本研究では,空手選手を対象に,SOAを操作した先行刺激(フェイント)後の突き技に対する行動測度から,空手における効果的なフェイントについて検討することを目的とした。その結果,空手においてはフェイント動作後300 ms以内に攻撃に移ることで注意の捕捉を生じさせ,300 ms以降に技を出す場合には,復帰抑制を利用することでフェイントの効果を高めることが示唆された。

2022/10/02
  • 堀 彩夏・高井秀明・齋藤雅英
  • 日本スポーツ心理学会第49回大会

本研究では身体への意識が認知面や行動面の対処行動を媒介して自己注目である反芻および省察に及ぼす影響について明らかにすることを目的とする.調査対象者はA大学体育専攻学生489名で,分析対象者は学友会運動部に所属する456名(男性265名,女性191名,平均年齢20.24±1.17歳)であった. 反芻および省察を測定する尺度として,Trapnell & Campbell(1999)が作成したRumination-Reflection Questionnaire(RRQ)の日本語版(高野・丹野,2008),身体意識を測定する尺度として,Fujino(2012)が作成したBody Awareness scale(BAS),対処方略を測定する尺度として,神村ほか(1995)が作成したTri-axial Coping Scale(TAC-24)を使用した.BASの身体症状とRRQの反芻との関係に対するTAC-24の各因子の影響について検討した結果,TAC-24のいずれの因子を媒介変数とした場合でも間接効果は認められなかった.BASの身体感覚への意識とRRQの省察との関係に対するTAC-24の各因子の影響について検討した結果,TAC-24の情報収集,肯定的解釈,計画立案において部分媒介が認められた.本研究の結果から,身体感覚への意識を高めるとともに問題に対して積極的かつ探索的な対処方略を習得させることが,省察を促進することにつながるものと考えられる.

2022/10/02
  • 浦佑大・高井秀明
  • 日本スポーツ心理学会第49回大会

本研究では,スポーツ版実行機能質問紙(Executive Functions Questionnaire for Sports: 以下,「Sports-EFQ」と略す)の信頼性と妥当性を再検討することとした.その結果,各下位尺度間で有意な相関関係が見受けられ,Sports-EFQの収束的妥当性が確認された(表2).以上の結果から,Sports-EFQは一定の信頼性と妥当性を有しているものと考えられる.

2022/09/01
  • 堀 彩夏・高井秀明
  • 日本体育・スポーツ・健康学会第72回大会

本研究では、身体症状への意識が反芻に及ぼす影響への身体感覚増幅度の媒介効果について検討することを目的とする。本研究では、A大学学友会運動部に所属する375名(男性200名,女性175名,平均年齢19.93歳)を対象に調査を実施した。調査対象者には、Rumination-Reflection Questionnaire日本語版(高野・丹野,2008)の「反芻」、Body Awareness Scale(Fujino, 2012)の「身体症状への意識」、身体感覚増幅度尺度日本語版(中尾ほか,2001)に回答させた。分析は、従属変数を「反芻」、独立変数を「身体症状への意識」、媒介変数を「身体感覚増幅度」とする媒介分析を行った。分析の結果、「身体症状への意識」は「身体感覚増幅度」と「反芻」への有意な正の影響が認められ、「身体感覚増幅度」は「反芻」への有意な正の影響が認められた。また、「身体症状への意識」と「反芻」に「身体感覚増幅度」の有意な間接効果が認められた。不快な感情に伴う身体感覚の自覚への意識が高い人は、本来自動化されている感情的・身体的反応の処理過程を意識化しており、より認知的な資源やエネルギーを要する(小田,2012)。したがって,自覚されている身体症状は、支障ある物として意識化され、反芻を増強している可能性がある。以上のことから、アスリートの反芻を減弱させる介入には、身体症状への意識を減少させるだけではなく、身体感覚増幅度も減少させる必要がある。

2022/09/07
  • 堀彩夏・高井秀明
  • 日本体育・スポーツ・健康学会第71回大会

本研究では、身体への意識のあり方が反芻および省察に与える影響について明らかにすることを目的とする。本研究では、A大学学友会運動部に所属する375名(男性201名,女性174名,平均年齢19.93歳)を対象に調査を実施した。反芻および省察を測定する尺度にはRumination-Reflection Questionnaireの日本語版(高野・丹野,2008)、身体への意識を測定する尺度にはBody Awareness Scale(Fujino, 2012)を使用した。その結果、「身体症状」は反芻に正の影響を与え、「身体感覚への意識」は反芻と省察に正の影響を与えることが明らかとなった。つまり、アスリートにとって身体症状を和らげて身体感覚へ意識を向けることが、反芻の抑制や減弱、省察を促進させると考えられる。また、身体への意識が反芻および省察へ与える影響は、性別、競技年数、競技レベルによって異なることが明らかとなった。以上のことから、アスリートに対して反芻の抑制や減弱、省察の促進を目的としたアプローチを行う際には、性別や競技年数、競技レベルを考慮する必要があると考えられる。

NSSU

所属先
〒158-8508
東京都世田谷区深沢7-1-1
日本体育大学東京・世田谷キャンパス2415研究室
連絡先
高井秀明(Takai Hideaki)
日本体育大学体育学部体育学科
TEL:(03)5706-0863
FAX:(03)5706-0863
E-mail:takai@nittai.ac.jp
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