Research list 研究一覧

研究一覧
2025/08/29
  • 堀彩夏・高井秀明・篠原秀典・齋藤雅英
  • 日本体育・スポーツ・健康学会第75回大会(日本体育大学)

身体意識と反芻・省察に関する縦断的調査を実施し,身体意識の変容および反芻・省察の減弱,促進について堀ほか(2024)にデータを追加し,分析手法を変更して再検討した.本研究の結果から,身体意識と反芻は経時的に変化する可能性はあるが,その変化には個人差があり,身体症状への意識を低減させることで,反芻を減弱させる可能性があることが明らかとなった.一方で,身体感覚への意識と省察の関係についてはさらなる検討が必要である.心理療法やリラクセーションを活用し,身体意識を改善することで反芻を減弱させることができると考えられるが,変化には個人差があるため,ライフイベントや性差,年齢などを考慮する必要がある.

2024/09/29
  • 堀彩夏・高井秀明・齋藤雅英
  • 日本スポーツ心理学会第51回大会(広島大学)

身体意識を測定するBody Awareness Scale(Fujino, 2012)と反芻,省察を測定するRumination-Reflection Questionnaire日本語版(高野・丹野,2008)を使用して大学生アスリートと一般大学生の特徴を検討し,大学生アスリートは一般大学生よりも身体意識が高く,身体意識が反芻および省察に影響を与える可能性を示した.

2024/08/31
  • 堀彩夏・高井秀明・篠原秀典
  • 日本体育・スポーツ・健康学会第74回大会(福岡大学)

身体意識を測定するBody Awareness Scale(Fujino, 2012)と反芻,省察を測定するRumination-Reflection Questionnaire日本語版(高野・丹野,2008)を使用して身体意識と反芻,省察に関する縦断研究を行い,身体症状の緩和は反芻を減弱させ,身体感覚への意識の向上は省察を促進させる可能性を示した.

2025/09/28
  • 折茂 紗英・高井 秀明
  • 日本スポーツ心理学会第52回大会(同志社大学)

本研究はMinecraft課題を実施するなかでどのような協調行動がとられているのか,協調行動が発生する要因としてパーソナリティ特性はどのような影響を与えているのかについてBig Fiveから検討した.本研究により,グループで協調行動が起こるうえでパーソナリティ特性は影響を与えており,その行動はコミュニケーション量や取り組み度合いの評価など,実験対象者の評価にもつながることが明らかとなった.

2025/08/29
  • 折茂 紗英・中川 あい・高井 秀明・杉田 正明
  • 日本体育・スポーツ・健康学会第75回大会(日本体育大学)

日本体育大学アスリートサポートシステム(以下、NASS)では、同大学に関係するアスリートに対して、医・科学的な観点から包括的なサポートを行っている。その中でも心理サポート部門への相談内容には、精神的に重篤な問題を抱えるケースもあり、迅速な現状の把握と的確な介入が必要とされる。本研究では、職業性ストレス簡易調査票をアスリート向けに改編したものを用いて調査を実施した。その結果全体の約3割が高ストレス状態であり、メンタルヘルスは実施する競技環境と密接に関連していることが明らかとなった。今後は、上記の結果を考慮し、心理支援者はアスリートの競技特性や環境を考慮したサポートを提供することが望まれる。

2025/03/01
  • 折茂紗英・高井秀明
  • 体育学研究

Allen & Meyer(1990)は, 組織コミットメントを「組織に所属する個人が自組織に対して抱く心理的な関係」と定義している.これまでにスポーツの組織コミットメントに着目した研究が見られないため,本研究ではスポーツ版組織コミットメント尺度を作成し,特徴について検討することを目的とした.その結果,5因子解(15項目)が得られ,一定の信頼性と妥当性を有していることが明らかになった.またスポーツにおける組織コミットメントは,役割,競技レベルといったアスリートの属性によって影響を受けることが確認された.

2025/02/21
  • Asahi Matsubara and Hideaki Takai
  • Asian Journal of Sport and Exercise Psychology

This study examines whether (a) psychological safety mediates the relationship between coach leadership and voice and (b) acceptance of innovation moderates indirect effects between coach leadership, psychological safety, and voice. A survey was conducted on 319 student-athletes (191 men, 126 women, and two others, M age 20.13±0.35) who were members of university athletic clubs in Japan and who continued to compete. Mediation analysis revealed that the relationships between the coach leadership (Modeling the way for others to follow, Relational Adjustment, and Dedicated Leadership) and voice were partially mediated by psychological safety. Furthermore, moderated mediation analysis revealed two things in cases where student-athletes perceived a higher-than-average acceptance of innovation. First, psychological safety fully mediated the relationship between coach leadership (Modeling the way for others to follow, Relational Adjustment) and voice. Second, psychological safety partially mediated the relationship between Dedicated Leadership and voice. On the other hand, when student-athletes perceived low acceptance of innovation, moderated mediation analysis indicated that coach leadership (Modeling the way for others to follow, Relational Adjustment, Dedicated Leadership) had no direct or indirect effect on the voices. The findings of this study contribute to a better understanding of the factors that lead student-athletes to voice their thoughts and feelings without concern or hesitation.

2024/09/29
  • 松井花織・高井秀明
  • 日本スポーツ心理学会第51回大会(広島大学)

本研究では、大学生アスリートのメンタルヘルスと体験の回避との関連について検討することを目的とした。その結果、大学生アスリートのメンタルヘルスには性差があり、女性は男性よりもメンタルヘルスの課題を抱えていることが示された。また、大学生アスリートの体験の回避はメンタルヘルスと関連性があり、特に不安や不眠と関連が高いことが示された。

2024/09/29
  • 松原旭飛・高井秀明
  • 日本スポーツ心理学会第51回大会(広島大学)

本研究は、大学生アスリートにおける競技スポーツの特徴を反映し、信頼性と妥当性を有したPsychological Safety Scale for Competitive Sports in Student-Athletes(以下「PSSCS」)を開発することを目的とした。分析の結果、PSSCSは「メンタルヘルスリテラシー」「積極的傾聴」「スティグマの低さ」「プレイスタイルの相互理解」「発言可能性」という5因子から構成されることが明らかにされた。今後の研究では、本研究で確認できていない再検査信頼性や構成概念妥当性を検証するなどして、まずはPSSCSの更なる精緻化を図ることが求められるだろう。

2024/09/29
  • 折茂紗英・高井秀明
  • 日本スポーツ心理学会第51回大会(広島大学)

本研究ではMinecraftを課題として用い、チーム行動がどのように変遷していくのかについて検討することを目的とした。実験参加者は、同一の運動部に所属する21名(男性13名、女性8名、平均年齢19.14±0.97歳)であった。実験では、ゲーム経験の有無や性別が均等になるよう、グループを6つ作成した。その結果、Minecraft を用いることは経時的にチーム内の行動に変化を与え、また取り組み度合いについても最終的にはグループ間でその差がみられなくなることが明らかとなった。また、グループに対して貢献度が高いと認知している者は、グループで協働できるよう、行動の指示やメンバーの行動調整に必要なコミュニケーションを図り、グループ行動の促進に影響を与えることが示された。

NSSU

所属先
〒158-8508
東京都世田谷区深沢7-1-1
日本体育大学東京・世田谷キャンパス2415研究室
連絡先
高井秀明(Takai Hideaki)
日本体育大学体育学部体育学科
TEL:(03)5706-0863
FAX:(03)5706-0863
E-mail:takai@nittai.ac.jp
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