Research list 研究一覧

研究一覧
2024/08/31
  • 人羅美帆・高井秀明・深見柊真・米地徹
  • 日本体育・スポーツ・健康学会第74回大会(福岡大学)

本研究では、女子ラグビー選手の状況判断能力がオフザボール局面が視線行動に及ぼす影響について検討する。実験参加者は、大学生以上の女子ラグビー選手35名(22.9±3.2歳)であった。試合場面を再現した映像をVR環境下で観察させた。その結果、状況判断テストの正答率が高い群は低い群よりも注視回数が有意に多かった(p<.05)。この結果は、より多くの情報を収集しようとする熟練者の特徴が反映されたものと推察される。

2024/09/28
  • 人羅美帆・高井秀明
  • 日本スポーツ心理学会第51回大会(広島大学)

本研究では、ラグビーのオフザボール時に着目し、プレー中の視覚探索方略の違いをポジションの観点から検討する。実験参加者は、18歳以上の女子ラグビー選手40名(23.0±3.3歳)であった。試合場面を再現した映像をVR環境下で観察させた。その結果、HB・FB群において映像の後半部分の前のDFに対する合計注視時間と合計注視回数が、裏の動きがある映像よりも裏の動きがない映像でそれぞれ有意に長いかつ多かった(p<.05)。本研究では、映像種類によるポジション内の視覚探索方略の違いのみみられた。

2024/08/31
  • 柴田大地・高井秀明
  • 日本体育・スポーツ・健康学会第74回大会(福岡大学)

本研究の目的は、日本人柔道指導者が嘉納治五郎師範の柔道観に基づいた指導をどのように実践しているのかについて検討することである。対象者は、公認柔道指導者資格を保有し、柔道指導者として10年以上の指導歴を有する男性の指導者7名(平均年齢44.4±11.3歳)であった。データ収集は、指導実践の内容を半構造化インタビューによって行った。その結果、日本人男性指導者は嘉納柔道観の6つの観点(知力、精神修養、武術性、体力・健康、精力善用、自他共栄)を適宜取り入れながら、日々の指導に従事していることが明らかとなった。

2024/08/31
  • 松原旭飛・高井秀明
  • 日本体育・スポーツ・健康学会第74回大会(福岡大学)

本研究の目的は、人口統計学的変数(学年、性別、競技種目、チーム内役割、チーム内地位)に基づいて、大学生アスリートが認知している心理的安全性の特徴を明らかにすることである。分析の結果、人口統計学的差異が認められたのは性別とチーム内地位である。具体的には、男性は女性よりも心理的安全性の得点が有意に高く(p<.001、d=.37)、レギュラーは 非レギュラーよりも心理的安全性の得点が有意に高かった(p<.05、η2=.02)。

2024/08/31
  • 北橋達朗・高井秀明
  • 日本体育・スポーツ・健康学会第74回大会(福岡大学)

本研究の目的は,サッカーを対象にPT(プレッシャートレーニング)として実施するPKが心拍データに及ぼす影響について検討することであった。実験参加者は,A中学校のサッカー部に所属する男性 22 名であった。その結果,安静時からPK時にかけて心拍数は有意に増加した。以上のことから,PKは中学生のサッカー選手にとってプレッシャーを与えられる十分な効果があるといえる。

2024/08/31
  • 折茂紗英・高井秀明
  • 日本体育・スポーツ・健康学会第74回大会(福岡大学)

本研究では、大学生アスリートにおける集団への関わり方の違いをMinecraftによって検討する。実験参加者は、同一の運動部に所属する22名(男性14名、女性8名、平均年齢19.14±0.97歳)であった。実験では、ゲーム経験の有無や性別が均等になるよう、グループを6つ作成した.その結果、ゲームの難易度、コミュニケーション量、協力の程度に有意差が見られた(p<.05).本研究より,グループごとの成員の特徴がゲームへの取り組み方にあらわれたといえる.

2024/08/23
  • 松原旭飛・高井秀明
  • 日本グループ・ダイナミックス学会第70回大会(立教大学)

本研究は、指導者のリーダーシップが心理的安全性を媒介して発言に及ぼす過程における組織サイズの調整効果を明らかにすることを目的とした。本研究の結果から、指導者のリーダーシップが発言に及ぼすメカニズムは組織サイズによって調整されることが明らかとなった。メンバーの多い組織を率いる指導者は、メンバーの人間関係に配慮しつつ、チームの模範となるようアスリートの成長に献身的に寄り添うことで、アスリートが「発言しても大丈夫である」と認知できるようになると考えられる。

2024/07/19
  • 折茂紗英・高井秀明
  • FEPSAC2024(Innsbruck)

本研究では,学生アスリートのコミットメントについてクラスター分析を実施し,ドロップアウトとの関係があるバーンアウトの概念(雨宮,2013)からコミットメントの特徴について再検討することとした. 分析対象者は,日本人学生アスリート471名であった.本研究では、折茂・高井(2023)で使用されたデータを活用し、追加調査を行った。本研究の結果から,日本人学生アスリートにおけるコミットメントとして,4つのクラスターに分類され,それぞれ異なる特徴を持つことが明らかとなった.

2024/03/20
  • 堀彩夏・高井秀明
  • スポーツ心理学研究

本研究では、身体意識のあり方が反芻および省察に与える影響について明らかにすることを目的として調査を実施した。A大学学友会運動部に所属する375名(男性201名,女性174名,平均年齢19.93歳)を対象に調査を実施した。反芻および省察を測定する尺度にはRumination-Reflection Questionnaireの日本語版(高野・丹野,2008)、身体への意識を測定する尺度にはBody Awareness Scale(Fujino, 2012)を使用した。その結果、身体症状は反芻に正の影響を与え、身体感覚への意識は省察に正の影響を与えることが明らかとなった。アスリートにとって身体症状を和らげて身体感覚へ意識を向けることが、反芻の抑制や減弱、省察を促進させると考えられる。また、身体への意識が反芻および省察へ与える影響は、性別、競技年数、競技レベルによって異なることが明らかとなった。以上のことから、アスリートに対して反芻の抑制や減弱、省察の促進を目的としたアプローチを行う際には、性別や競技年数、競技レベルを考慮する必要があると考えられる。

2023/12/14
  • 竹内 孝文, 相川 聖, 大塚 幹太, 近藤 智靖
  • 運動とスポーツの科学

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所属先
〒158-8508
東京都世田谷区深沢7-1-1
日本体育大学東京・世田谷キャンパス2415研究室
連絡先
高井秀明(Takai Hideaki)
日本体育大学体育学部体育学科
TEL:(03)5706-0863
FAX:(03)5706-0863
E-mail:takai@nittai.ac.jp
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