Research list 研究一覧

研究一覧
2024/08/31
  • 松原旭飛・高井秀明
  • 日本体育・スポーツ・健康学会第74回大会(福岡大学)

本研究の目的は、人口統計学的変数(学年、性別、競技種目、チーム内役割、チーム内地位)に基づいて、大学生アスリートが認知している心理的安全性の特徴を明らかにすることである。分析の結果、人口統計学的差異が認められたのは性別とチーム内地位である。具体的には、男性は女性よりも心理的安全性の得点が有意に高く(p<.001、d=.37)、レギュラーは 非レギュラーよりも心理的安全性の得点が有意に高かった(p<.05、η2=.02)。

2024/08/31
  • 柴田大地・高井秀明
  • 日本体育・スポーツ・健康学会第74回大会(福岡大学)

本研究の目的は、日本人柔道指導者が嘉納治五郎師範の柔道観に基づいた指導をどのように実践しているのかについて検討することである。対象者は、公認柔道指導者資格を保有し、柔道指導者として10年以上の指導歴を有する男性の指導者7名(平均年齢44.4±11.3歳)であった。データ収集は、指導実践の内容を半構造化インタビューによって行った。その結果、日本人男性指導者は嘉納柔道観の6つの観点(知力、精神修養、武術性、体力・健康、精力善用、自他共栄)を適宜取り入れながら、日々の指導に従事していることが明らかとなった。

2024/08/31
  • 深見柊真・高井秀明
  • 日本体育・スポーツ・健康学会第75回大会(福岡大学)

本研究は、A大学男子ラグビー部の選手を対象とし、年度による身体的特徴を比較した。研究対象者は、202B年度と202B+1年度のチームに所属したそれぞれ45名であった。身体的特徴は、申告された身長とIn Body430を用いて計測した。その結果、202B年度ではレギュラー群の筋肉量がその他の2群よりも有意に多く(p<.05)、レギュラー群のFSが準レギュラー群よりも有意に高かった(p<.05)。本研究は1チームの事例を報告したにすぎないが、ラグビーにおいては身体面の強化が必要条件であることを示唆している。

2024/08/31
  • 折茂紗英・高井秀明
  • 日本体育・スポーツ・健康学会第74回大会(福岡大学)

本研究では、大学生アスリートにおける集団への関わり方の違いをMinecraftによって検討する。実験参加者は、同一の運動部に所属する22名(男性14名、女性8名、平均年齢19.14±0.97歳)であった。実験では、ゲーム経験の有無や性別が均等になるよう、グループを6つ作成した.その結果、ゲームの難易度、コミュニケーション量、協力の程度に有意差が見られた(p<.05).本研究より,グループごとの成員の特徴がゲームへの取り組み方にあらわれたといえる.

2024/08/23
  • 松原旭飛・高井秀明
  • 日本グループ・ダイナミックス学会第70回大会(立教大学)

本研究は、指導者のリーダーシップが心理的安全性を媒介して発言に及ぼす過程における組織サイズの調整効果を明らかにすることを目的とした。本研究の結果から、指導者のリーダーシップが発言に及ぼすメカニズムは組織サイズによって調整されることが明らかとなった。メンバーの多い組織を率いる指導者は、メンバーの人間関係に配慮しつつ、チームの模範となるようアスリートの成長に献身的に寄り添うことで、アスリートが「発言しても大丈夫である」と認知できるようになると考えられる。

2024/07/19
  • 折茂紗英・高井秀明
  • FEPSAC2024(Innsbruck)

本研究では,学生アスリートのコミットメントについてクラスター分析を実施し,ドロップアウトとの関係があるバーンアウトの概念(雨宮,2013)からコミットメントの特徴について再検討することとした. 分析対象者は,日本人学生アスリート471名であった.本研究では、折茂・高井(2023)で使用されたデータを活用し、追加調査を行った。本研究の結果から,日本人学生アスリートにおけるコミットメントとして,4つのクラスターに分類され,それぞれ異なる特徴を持つことが明らかとなった.

2024/03/20
  • 堀彩夏・高井秀明
  • スポーツ心理学研究

本研究では、身体意識のあり方が反芻および省察に与える影響について明らかにすることを目的として調査を実施した。A大学学友会運動部に所属する375名(男性201名,女性174名,平均年齢19.93歳)を対象に調査を実施した。反芻および省察を測定する尺度にはRumination-Reflection Questionnaireの日本語版(高野・丹野,2008)、身体への意識を測定する尺度にはBody Awareness Scale(Fujino, 2012)を使用した。その結果、身体症状は反芻に正の影響を与え、身体感覚への意識は省察に正の影響を与えることが明らかとなった。アスリートにとって身体症状を和らげて身体感覚へ意識を向けることが、反芻の抑制や減弱、省察を促進させると考えられる。また、身体への意識が反芻および省察へ与える影響は、性別、競技年数、競技レベルによって異なることが明らかとなった。以上のことから、アスリートに対して反芻の抑制や減弱、省察の促進を目的としたアプローチを行う際には、性別や競技年数、競技レベルを考慮する必要があると考えられる。

2023/12/14
  • 竹内 孝文, 相川 聖, 大塚 幹太, 近藤 智靖
  • 運動とスポーツの科学
2023/10/01
  • 相川 聖、高井 秀明
  • 日本スポーツ心理学会第50回大会
2023/09/15
  • 松原旭飛・高井秀明
  • 日本心理学会(神戸国際会議場)

本研究の目的は、大学生の女性アスリートにける心理的危害・危険性を認知する場面の特徴について、KJ法を用いて明らかにすることであった。その結果、女性は、【人間関係の問題】【指導者に関する問題】【先輩に関する問題】<他者の状況>といった、女性を取り巻く他者とのあつれきを危害・危険性と認知していることが示唆された。したがって、大学生の女性アスリートが認知する心理的危害・危険性を検討するうえでは、他者との情緒的なつながりを考慮することが求められるだろう。

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所属先
〒158-8508
東京都世田谷区深沢7-1-1
日本体育大学東京・世田谷キャンパス2415研究室
連絡先
高井秀明(Takai Hideaki)
日本体育大学体育学部体育学科
TEL:(03)5706-0863
FAX:(03)5706-0863
E-mail:takai@nittai.ac.jp
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