Research list 研究一覧
- 平山浩輔、笹川智子、高井秀明
 - 日本スポーツ心理学会第46回大会(筑波大学)
 
本研究では,競技不安を高める可能性がある大会前を想定し,抑うつ症状の生起課程の検討を行った。その結果,脅威性認知と推論の誤りが競技不安を媒介して抑うつ症状を高めること,また推論の誤りは直接的に抑うつ症状を高めることが示された。さらに認知的統制は直接的に,あるいは競技不安を介することにより,抑うつ状態を低減する可能性が示された。
- 安田竜哉、高井秀明
 - 日本スポーツ心理学会第46回大会(筑波大学)
 
本研究では,大学生アスリートにおける恐怖反応の特徴について明らかにすることを目的とした。まず、アスリートにおける恐怖反応尺度を作成し、次にその特徴について検討した。まず、恐怖反応に性差がみられるかを検討するため,男女で対応のないt検定を行ったところ,男性は女性よりも「攻撃的恐怖反応」の得点が有意に高かった(p<.05).続いて,恐怖反応に接触がある競技のレギュラーと非レギュラーの差があるかを検討するため,対応のないt検定を行ったところ,非レギュラーはレギュラーよりも「停止的恐怖反応」の得点が有意に高かった(p<.05).
- 浦 佑大、高井秀明
 - 日本スポーツ心理学会第46回大会(筑波大学)
 
ラグビーにおけるポジションが状況認知能力に及ぼす影響について検討とした.その結果,BK群はFW群よりも状況認知能力が高いことが明らかとなった.
- 坂部崇政・高井秀明
 - 日本体育学会 第70回大会 (慶應義塾大学)
 
競技者における映像観察時の教示の有無が映像への注意および情報処理に与える影響について検討した。その結果、教示あり条件における聴覚オドボール課題の標的刺激に対するP300潜時は1回目から3回目にかけて有意に延長し、映像観察時においてその目的を教示することは競技者の注意を高める有効な手段になることが明らかとなった。
- 相川 聖、高井秀明
 - 日本体育学会 第70回大会 (慶應義塾大学)
 
本研究はアスリートが各競技場面でイメージを利用する目的についてテキストマイニングを用いて検討した.その結果,アスリートは試合では良いプレーやパフォーマンスを遂行するためにイメージを利用しているが,練習ではフォームの確認,練習の目的や動きを考えるためにイメージを利用していた.さらに,試合前や練習前には動機づけや覚醒水準を向上させるため,試合後や練習後には反省や振り返りのためにイメージを利用していた.
- 坂詰和絵、高井秀明
 - 日本体育学会 第70回大会 (慶應義塾大学)
 
AE(Athlete Engagement)は,スポーツに熱中している心理状態を表す。これまでにAEを測定する尺度としてAEQ(Athlete Engagement Questionnaire)が開発されている。しかし,日本ではAEを測定する尺度が開発されていない。そこで本研究の目的は,日本語版AEQを作成することとした。日本語版AEQの因子構造を確認するため,探索的因子分析を行った結果,9項目からなる3因子構造であることが確認された。また,その解について確認的因子分析を行い,十分な適合度が示された。
- 大久保 瞳、高井秀明、永野遼平、岩崎宏次
 - 日本体育学会 第70回大会 (慶應義塾大学)
 
本研究では、アスリートにおけるソーシャルサポートの互恵性と認知的感情制御方略の関係について検討することを目的とした。その結果、ソーシャルサポート受領が提供の量を上回る過大利得状態群は、ソーシャルサポート提供が受領を上回る過小利得状態群よりも肯定的再評価を使用する傾向が示された。
- 平山浩輔、笹川智子、高井秀明
 - 日本体育学会 第70回大会 (慶應義塾大学)
 
本研究は重要な試合前と試合が無い時期における競技不安,抑うつ症状を比較し,両者がどの程度安定的にみられるかを検討した。その結果,競技不安は試合前で有意に高かったが,抑うつ症状は試合前後で有意差がみられなかった。競技不安と抑うつ症状の相関関係を検討したところ,重要な試合前にのみ正の相関が示された。以上より,抑うつ症状は重要な試合前後において,有意差が出るほどは変動せず安定的に見られたが,試合前の時期に競技不安が高まることにより,抑うつ症状も高まることが示された。
- 松井花織、伊藤英之、高井秀明
 - 日本体育学会 第70回大会 (慶應義塾大学)
 
本研究では、ジュニアサッカーチームの選手を対象に集団宿泊合宿が情動知能に及ぼす影響について検討することを目的とした。その結果、状況対応領域の得点は合宿直前から合宿直後にかけて有意に高まった。以上のことから、集団宿泊合宿では、普段の練習とは異なる環境やプログラムに臨機応変に対応しなければならず、それによって状況対応力が高まると考えられる。
- 堀 彩夏、高井秀明、岩崎宏次、篠原秀典
 - 日本体育学会 第70回大会 (慶應義塾大学)
 
本研究ではDIPCA.3を用い、アスリートの心理的競技能力の違いによる自己理解の特徴について検討した。対象者には、DIPCA.3および自己確証モデル(Ishiyama,1989)を参考にした自己理解のワークを実施させた。その結果、DIPCA.3の総合得点が高い群は低い群よりも大切にしていることを中心に配置する傾向にあり、その数も多い傾向を示した。心理的競技能力の高い者は、自己を取り巻く環境を広く認知し、より重要なことを選別し、活用しているものと考えられる。
                    
                
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                        高井秀明(Takai Hideaki)
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