Research list 研究一覧
- 相川 聖、高井秀明、平山浩輔
- 体育学研究
本研究は、Williams & Cumming(2011)のSIAQの日本語版を作成し、アスリートの競技レベルや競技種目によるイメージ能力の特徴について検討した。研究Ⅰでは日本語版SIAQの信頼性と妥当性を検討し、研究Ⅱでは日本語版SIAQを用いてアスリートの競技レベルや競技種目によるイメージ能力の特徴を検討した。なお、ここでは日本語版SIAQの再検査信頼性も検討した。検討の結果、日本語版SIAQは12項目からなる4因子構造であることが確認された。また,内容的妥当性や内的整合性,再検査信頼性も確認され、概ねの信頼性と妥当性を有していることが明らかとなった。さらに、日本語版SIAQで測定できるイメージ能力は、競技レベルや競技種目の特徴を反映した。
- 鈴木千寿、平山浩輔、高井秀明
- 日本体育大学スポーツ科学研究
本研究は、選手の目標を達成する過程を評価するための手段を提案するものである.選手の環境そのものや選手の状況,物的資源を含む広義なものを「サポート資源」として定義した。対象者はA大学ラグビー部に所属する女子選手20名であった。分析の結果、サポート資源は8つのカテゴリーに分類でき、サポート資源の内容についてはチーム内で同じワードであっても異なる意図や目的がチームには存在していた。また、カテゴリー別のチームの平均得点は「ヒト」が37.95点で最も高い値を示し、「モノ」が3.10点で最も低い値を示した。これらの結果からサポート資源の可視化や得点化は、選手だけでなく指導者の支援に向けた情報の取得、チームへのサポート体制の検討材料につながることが示された。
- 高井秀明、平山浩輔、玉城耕二、永野遼平、大久保 瞳、園部 豊、岩崎宏次
- 日本体育大学体育研究所雑誌
本研究では、運動部に所属する学生を対象に、競技スポーツ場面における心理的問題・課題に関する実態について把握することを目的とした。その結果、競技レベルに関わらず、競技・日常において悩みを抱えており、心理サポートに興味を持っていることがうかがえた。加えて、心理サポートに関わる理論や実践方法に関する講習会への参加に意欲的であり、多くの学生が実力発揮のために心理サポートの必要性を訴えていた。
- 大久保 瞳、高井秀明、平山浩輔、辻 昇一
- 日本体育大学紀要 47(1)
本研究では、A大学ハンドボール部女子を対象とし、Steinerが考案した「集団の生産性」理論を基に、チーム目標を達成するために集団になることのメリットとデメリット、そして改善策を明確化させることを目的とした。その結果、チーム内で密にコミュニケーションを図ることで信頼関係を築き、選手が自分自身の考えを主張し、仲間に伝える能力を身に着けることが今後の課題として示された。
- 高井秀明、相川聖、柴原健太郎、藤本太陽、坂部崇政、大久保瞳、鈴木千寿、深見将志、本郷由貴、平山浩輔
- 日本体育大学体育研究所雑誌
NASS心理サポート部門では、2017年2月末時点で全141件のサポート活動を行っている。自身が担当したハンドボール部女子は、4回の心理講習会を実施した。講習会はチームビルディングをテーマとし、個人ワーク、グループワーク、全体でのディスカッションを多用した。その結果、全日本インカレでは、チームが一体となって戦い、選手同士が互いに目を合わせ、コミュニケーションを多く取っている姿が見受けられた。
- 藤本太陽,高井秀明,平山浩輔,小嶋新太
- 日本体育大学紀要 47(1)
女子柔道選手21名を対象に、試合に臨む際に生じる選手個々人のあがりの場面や徴候、有効な予防・対処法に関する実態を明らかにすることを目的とした。その結果、試合前に失敗しないか不安になるという徴候が生じた際は、覚悟を決めることが重要であり、試合前に心拍数が増加した際は、呼吸法という予防・対処法を用いることが有効であることが示唆された。
- 藤本太陽、園部 豊、平山浩輔、高井秀明
- 日本体育大学スポーツ科学研究
カヌー競技者を対象に心理的競技能力が情動知能に及ぼす影響について検討を行った。その結果,「自己洞察」は協調性、「自己動機づけ」は忍耐力と 闘争心,「自己コントロール」は忍耐力、闘争心、集中力と自信,「共感性」は忍耐力、闘争心と自信、「愛他心」は忍耐力、「リーダーシップ」は協調性との間に比較的強い正の相関が示された。また、「自己動機づけ」は闘争心、「自己コントロール」は 闘争心と集中力から正の影響を受けていることが 示された。さらに、DIPCA.3 総合得点の高群は「状況洞察」の得点が高いという特徴がみられた。以上のことから、クローズドスキル競技であるカヌー競技者では,心理的競技能力と情動知能は関係があり、心理的競技能力は情動知能に正の影響を与えることが明らかとなった。
- 藤本太陽、園部 豊、小嶋新太、田辺 勝、山本洋祐、楠本恭久
- 武道学研究 48(2)
大学男子柔道選手を対象に減量時における自律訓練法を用いた心理的サポートの有効性について明らかにすることを目的とした。その結果、減量時における自律訓練法を用いた心理的サポートは試合前の不機嫌の上昇ならびにコーチ受容の低下の緩和、並びに試合中の心理状態の向上がみられた。これらのことから、減量時の心理的コンディションを整えるサポート方法として有効であることが明らかとなった。
- 高井秀明、園部 豊、柴原健太郎、藤本太陽、深見将志、本郷由貴、平山浩輔
- 日本体育大学体育研究所雑誌
日体大アスリートサポートシステム(NSSU Athlete Support System:以下,NASS)事業の心理サポート部門では、2014年度に日本体育大学のカヌー部をサポートし、カヌーに必要とされる試合の戦術や、ペア・フォアにおけるチーム力の向上に寄与した可能性がみられた。今後は心理サポートにより自己管理能力の高い選手を輩出して1名でも多くの日本体育大学の学生が東京オリンピックに出場し、活躍できるようサポート活動に邁進する。
- 藤本太陽、園部 豊、小嶋新太、田辺 勝、山本洋祐、楠本恭久
- 講道館柔道科学研究会紀要
大学男子柔道選手の減量の実態と短期間の減量が心身へどの程度影響を及ぼしているのかについて明らかにすることを目的とした。その結果,調査対象者の約半数が減量を行っており、減量を行う多くの選手は短期間の減量を行っていた。そして、減量を行う選手の約8割が心身に負の影響を受けていた。さらに、減量による負の影響は心理面が身体面よりも有意に高かった。今後は減量時の心理面へのサポート介入が求められる。
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〒158-8508
東京都世田谷区深沢7-1-1
日本体育大学東京・世田谷キャンパス2415研究室 - 連絡先
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高井秀明(Takai Hideaki)
日本体育大学体育学部体育学科
TEL:(03)5706-0863
FAX:(03)5706-0863
E-mail:takai@nittai.ac.jp