Research list 研究一覧

研究一覧
2017/11/25
  • 坂部崇政、高井秀明、大久保 瞳
  • 日本スポーツ心理学会第44回大会

本研究では、空手道選手を対象に、遮蔽された技の選択反応課題時における視線行動を生理学的側面から評価することを目的とした。その結果、技に対する反応時間は上半身が遮蔽された条件において有意に遅延したがP300潜時には有意な差がなかったことから刺激評価段階には差がなかったことが示された。また、P300振幅においては刻み突きよりも逆突きに対して有意に増大した。

2018/03/03
  • 鈴木千寿、松井幸嗣、辻 昇一
  • 日本ハンドボール学会第6回大会

本研究では、ハンドボール選手に対して縦断的な質問紙調査を行ない、ライフイベントがストレス耐性であるハーディネスとストレス反応に及ぼす影響について検討した。分析対象者は、A大学ハンドボール部に所属する女子部員23名であり、合計2回の調査を実施した。その結果、各調査時期においてハーディネスによるストレス緩衝効果が認められた。また、縦断的な調査によってライフイベントがハーディネスとストレス反応に強く影響していることが明らかとなった。

2017/11/25
  • 鈴木千寿、高井秀明
  • 日本スポーツ心理学会第44回大会

本研究では、ストレス耐性として考えられているハーディネスを媒介要因としたストレスモデルの構築を行なった。調査は、A大学体育専攻学生465名を対象とし、質問紙調査を実施した。その結果、ハーディネスを媒介することでストレス反応の軽減につながることが示された.さらに、ストレッサーはハーディネスを媒介することによって問題焦点型コーピングの使用頻度に影響すし、ストレスとなる問題そのものの解消に作用することが示された。

2017/11/25
  • 相川 聖、高井秀明
  • 日本スポーツ心理学会第44回大会

本研究は,日本語版SIAQを用いてアスリートの競技レベルによってイメージ能力に違いがあるのか,また,競技種目の特徴を反映した分類によって,イメージ能力にどのような特徴が現れるのかについて検討した.検討の結果,日本語版SIAQによって測定されるイメージ能力は競技レベルを反映することが明らかになった.また,競技の特徴を詳細に反映した分類によって,イメージ能力に違いが見られた.以上のことから,日本語版SIAQを用いることによって,競技レベルや競技種目の特徴を反映したイメージ能力を測定できることが明らかとなった.

2017/11/25
  • 大久保 瞳、高井秀明、柴原健太郎、平山浩輔、辻 昇一
  • 日本スポーツ心理学会第44回大会

本研究では、選手の立場および試合当日の各場面で必要なコミュニケーションについて、A大学ハンドボール部女子を対象に検討した。その結果、ウォーミングアップ時は、立場の違いにかかわらずコート、ベンチおよび応援ともに、覚醒水準を高めるためのコミュニケーションが挙げられた。一方で、試合中および試合後のミーティングではそれぞれの立場の特性を活かしたコミュニケーションを図る必要性が示された。

2017/11/26
  • 藤本太陽、平山浩輔、高井秀明
  • 日本スポーツ心理学会第44回大会

柔道競技者を対象に心理的競技能力が情動知能に及ぼす影響について検討を行った。その結果、「自己動機づけ」は自己実現意欲、「自己コントロール」は協調性、「愛他心」は自己実現意欲、「対人コントロール」は協調性、「状況洞察」は自信と決断力と協調性、「リーダーシップ」は判断力と協調性、「状況コントロール」は協調性から有意な性の影響を受けていることが示された。以上のことから、クローズドスキル競技であるカヌー競技者では、心理的競技能力と情動知能は関係があり、心理的競技能力は情動知能に正の影響を与えることが明らかとなった。

2017/09/09
  • 髙橋由衣、高井秀明、平山浩輔
  • 日本体育学会第68回大会

本研究では、競技特性の違いによる実力発揮場面と実力未発揮場面の思考内容を検討し、実力発揮場面に繋がる思考を明らかにすることを目的とした。調査対象者は、体育専攻学生61名であった。その結果、実力発揮場面ではオープンスキル、クローズドスキルともに「積極的姿勢」、「スキルの教示・作戦」の割合が高かった。特に、オープンスキルでは「作戦」、クローズドスキルでは「スキルの教示」という思考の割合が高かった。以上のことから、オープンスキルではチームの役割を理解し作戦を立てること、クローズドスキルでは自己の動作に注意が向けられることによって実力発揮に繋がるものと推察される。

2017/09/09
  • 藤本太陽
  • 日本体育学会第68回大会

女子柔道選手18名を対象に、試合に臨む際に生じる選手個々人のあがりの場面や徴候、有効な予防・対処法に関する実態を明らかにすることを目的とした。その結果、試合前に失敗しないか不安になるという徴候が生じた際は、覚悟を決めることが重要であり、試合前に心拍数が増加した際は、呼吸法という予防・対処法を用いることが有効であることが示唆された。

2017/07/11
  • 浦 佑大
  • International Society of Sport Psychology 14th World Congress Sevilla 2017

状況判断に差が生まれるのは,視覚情報処理の能力の影響を受けており,その情報処理の能力は判断の手がかりを持っているかに影響を受ける。加えて,状況判断に認知資源を費やすことのできるよう,まずはトラップやパスなどの基礎のスキルの熟達が必要であることが示された。李・平田・續木・西條(2012)によると,グラウンドだけのトレーニングより,室内でビデオ映像を見ながらその時の状況に適応したプレーについて選手間で話し合い,プレーの意図を理解する認知的トレーニングを行うことでゲーム中の選手の状況判断能力に良い影響を及ぼすことを報告している。認知的トレーニングによって状況判断能力を養い,日々の練習によって基礎スキルを磨いていくことにより,ゲーム内での状況判断能力が向上していくと考えられる。

2017/07/11
  • Taiyo Fujimoto, Yutaka Sonobe, Kosuke Hirayama,Hideaki Takai
  • International Society of Sport Psychology 14th World Congress Sevilla 2017

カヌー競技者を対象に心理的競技能力が情動知能に及ぼす影響について検討を行った。その結果、「自己洞察」は協調性、「自己動機づけ」は忍耐力と 闘争心、「自己コントロール」は忍耐力、闘争心、 集中力と自信、「共感性」は忍耐力,闘争心と自信、「愛他心」は忍耐力、「リーダーシップ」は協調性との間に比較的強い正の相関が示された。また、「自己動機づけ」は闘争心、「自己コントロール」は 闘争心と集中力から正の影響を受けていることが 示された。さらに、DIPCA.3 総合得点の高群は「状況洞察」の得点が高いという特徴がみられた。以上のことから、クローズドスキル競技であるカヌー競技者では、心理的競技能力と情動知能は関係があり、心理的競技能力は情動知能に正の影響を与えることが明らかとなった。

NSSU

所属先
〒158-8508
東京都世田谷区深沢7-1-1
日本体育大学東京・世田谷キャンパス2415研究室
連絡先
高井秀明(Takai Hideaki)
日本体育大学体育学部体育学科
TEL:(03)5706-0863
FAX:(03)5706-0863
E-mail:takai@nittai.ac.jp
Follow us on social media