Research list 研究一覧
- Satoshi Aikawa, Yuki Hongo, Hideaki Takai,
 - 8th Asian South Pacific Association of Sport Psychology International Congress
 
本研究は,マシュマロチャレンジがコミュニケーション・スキルに与える影響について検討した.マシュマロチャレンジは,制限時間18分の間に,乾燥パスタ等を用いてマシュマロを頂上に乗せる,または刺すことのできる自立したタワーを作成し,その高さを競う課題である.対象者は,A大学のクローズドスキルスポーツのクラブに所属する大学生選手18名と社会人選手1名であった.対象者にはコミュニケーション・スキルを評価するENDCOREs(藤本・大坊,2007)の下位尺度のうち,基本スキルの表現力と解読力,対人スキルの自己主張と他者受容に課題前と課題後に回答を求めた.検討の結果,対人スキルの自己主張と他者受容の得点が課題前から課題後にかけて有意に向上した.よって,マシュマロチャレンジによってチームワークの向上に必要なコミュニケーション・スキルが向上したと推察される.
- T. Sakabe, H. Okubo, Y. Ura, K. Iwasaki, H. Takai
 - 8th Asian South Pacific Association of Sport Psychology International Congress
 
本研究では、競技者における競争場面を想定したトラッキング課題中の生理・心理的効果について検証することを目的とした。その結果、標的刺激に対する反応時間は低―競争条件で最も遅延した値を示し、標的刺激に対するP300振幅においても低―競争条件で最も減衰する傾向が示された。
- 大久保 瞳、高井秀明、坂部崇政、浦 佑大、岩崎宏次、永野遼平
 - 第36回日本生理心理学会
 
本研究では、オープンスキル競技者の認知機能を評価するための試みとして、言語的符号化が関与しにくい視覚刺激である4×4のマトリクス図形(黒塗り:2、4、6、8マス)を利用したN-back課題を用い、刺激評価段階に及ぼす影響について事象関連電位から検討した。その結果、P300潜時および振幅に有意差はみられなかった。よって、本研究で利用した視覚刺激は、刺激評価段階に影響しないことが示された。
- 鈴木千寿、松井幸嗣、辻 昇一
 - 日本ハンドボール学会第6回大会
 
本研究では、ハンドボール選手に対して縦断的な質問紙調査を行ない、ライフイベントがストレス耐性であるハーディネスとストレス反応に及ぼす影響について検討した。分析対象者は、A大学ハンドボール部に所属する女子部員23名であり、合計2回の調査を実施した。その結果、各調査時期においてハーディネスによるストレス緩衝効果が認められた。また、縦断的な調査によってライフイベントがハーディネスとストレス反応に強く影響していることが明らかとなった。
- 坂部崇政、高井秀明、大久保 瞳
 - 日本スポーツ心理学会第44回大会
 
本研究では、空手道選手を対象に、遮蔽された技の選択反応課題時における視線行動を生理学的側面から評価することを目的とした。その結果、技に対する反応時間は上半身が遮蔽された条件において有意に遅延したがP300潜時には有意な差がなかったことから刺激評価段階には差がなかったことが示された。また、P300振幅においては刻み突きよりも逆突きに対して有意に増大した。
- 相川 聖、高井秀明
 - 日本スポーツ心理学会第44回大会
 
本研究は,日本語版SIAQを用いてアスリートの競技レベルによってイメージ能力に違いがあるのか,また,競技種目の特徴を反映した分類によって,イメージ能力にどのような特徴が現れるのかについて検討した.検討の結果,日本語版SIAQによって測定されるイメージ能力は競技レベルを反映することが明らかになった.また,競技の特徴を詳細に反映した分類によって,イメージ能力に違いが見られた.以上のことから,日本語版SIAQを用いることによって,競技レベルや競技種目の特徴を反映したイメージ能力を測定できることが明らかとなった.
- 鈴木千寿、高井秀明
 - 日本スポーツ心理学会第44回大会
 
本研究では、ストレス耐性として考えられているハーディネスを媒介要因としたストレスモデルの構築を行なった。調査は、A大学体育専攻学生465名を対象とし、質問紙調査を実施した。その結果、ハーディネスを媒介することでストレス反応の軽減につながることが示された.さらに、ストレッサーはハーディネスを媒介することによって問題焦点型コーピングの使用頻度に影響すし、ストレスとなる問題そのものの解消に作用することが示された。
- 藤本太陽、平山浩輔、高井秀明
 - 日本スポーツ心理学会第44回大会
 
柔道競技者を対象に心理的競技能力が情動知能に及ぼす影響について検討を行った。その結果、「自己動機づけ」は自己実現意欲、「自己コントロール」は協調性、「愛他心」は自己実現意欲、「対人コントロール」は協調性、「状況洞察」は自信と決断力と協調性、「リーダーシップ」は判断力と協調性、「状況コントロール」は協調性から有意な性の影響を受けていることが示された。以上のことから、クローズドスキル競技であるカヌー競技者では、心理的競技能力と情動知能は関係があり、心理的競技能力は情動知能に正の影響を与えることが明らかとなった。
- 大久保 瞳、高井秀明、柴原健太郎、平山浩輔、辻 昇一
 - 日本スポーツ心理学会第44回大会
 
本研究では、選手の立場および試合当日の各場面で必要なコミュニケーションについて、A大学ハンドボール部女子を対象に検討した。その結果、ウォーミングアップ時は、立場の違いにかかわらずコート、ベンチおよび応援ともに、覚醒水準を高めるためのコミュニケーションが挙げられた。一方で、試合中および試合後のミーティングではそれぞれの立場の特性を活かしたコミュニケーションを図る必要性が示された。
- 髙橋由衣、高井秀明、平山浩輔
 - 日本体育学会第68回大会
 
本研究では、競技特性の違いによる実力発揮場面と実力未発揮場面の思考内容を検討し、実力発揮場面に繋がる思考を明らかにすることを目的とした。調査対象者は、体育専攻学生61名であった。その結果、実力発揮場面ではオープンスキル、クローズドスキルともに「積極的姿勢」、「スキルの教示・作戦」の割合が高かった。特に、オープンスキルでは「作戦」、クローズドスキルでは「スキルの教示」という思考の割合が高かった。以上のことから、オープンスキルではチームの役割を理解し作戦を立てること、クローズドスキルでは自己の動作に注意が向けられることによって実力発揮に繋がるものと推察される。
                    
                
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                        高井秀明(Takai Hideaki)
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