Research list 研究一覧
- 大久保瞳・高井秀明
- 日本スポーツ心理学会第48回大会
本研究では,タイムプレッシャー(TP)が複雑な反応課題の遂行に及ぼす影響ついてERPから検討することを目的とした.その結果,Non-Cross条件,Cross条件ともに,P3潜時,刺激同期LRP潜時,反応同期LRP潜時が有意に短縮した.よって,反応様式の複雑性に関わらず,TP条件では刺激評価段階,反応選択段階,反応実行段階において処理が短縮することが示された.
- The sport psychologist
- Satoshi Aikawa, Hideaki Takai
本研究では,イメージ能力と体操競技のパフォーマンス,自己効力感,競技中の思考との関係性を検討した.その結果,体操選手のイメージ能力とパフォーマンス,パフォーマンスに関連する変数との関係が明らかになり,体操選手のパフォーマンスを高めるには,目標イメージを想起する能力を高める必要があることが示された.
- 坂部崇政、高井秀明
- 武道学研究
本研究では,事象関連電位を用いて空手道選手における情報処理能力の基礎的特徴を明らかにし,突き技の判断時における空間的手がかりを推定することを目的とした。その結果,突き技の判断時には上肢や体幹から得られる情報が重要な手がかりであり,それらの情報が遮蔽された上半身遮蔽条件の反応時間が最も長いことが示された。また,P3振幅の結果から,上段突きよりも中段突きに対する確信度が高いことが明らかとなった。
- 平山浩輔、笹川智子、高井秀明
- 日本スポーツ心理学会第47回大会
本研究では、アスリートを抑うつ症状の重症度別で分類した際に、それぞれの競技不安の特徴や認知的変数の関係性について明らかにし、介入へ繋がる変数を探索することとした。その結果、アスリートの重症度別の特徴として、無症状と軽症のアスリートは、大きな差が無く競技不安や認知的変数の関係性が推移していた。しかし、アスリートが中等症以上の症状を抱えると競技不安と認知的変数の関係性はより強くなることが示された。
- 戸松陽平、高井秀明
- 日本スポーツ心理学会第47回大会
試合中の生理・心理的な特徴を時間経過に沿ってアーチェリー選手のベストパフォーマンス発揮を目指した心理的なアプローチを検討した.実験参加者は,A大学に所属するアーチェリー部の男性12名を対象とした.実験方法は,アーチェリー競技70mラウンドを採用し,そのうち6エンド(36射)を実験対象とした.測定内容は,POMS2とHRを測定対象とした.結果は,試合前は試合後よりも活気-活力と友好の得点が有意に高かった.また,試合中のHRは,試合前,試合前半,試合中盤,試合後半は試合後より有意に高く,試合前半は試合前よりもHRが有意に高いことが明らかになった.
- 堀 彩夏、高井秀明
- 日本
本研究では,身体への気づきのあり方が反芻および省察に与える影響を明らかにすることを目的とした。その結果,身体への気づきを測るBody Awareness尺度の下位尺度得点のうち,「緊張への気づき」はRRQの反芻得点に有意な正の影響,「身体への関心」はRRQの省察得点に有意な影響を与えた。本研究の結果から、不安や恐怖によって生起される身体的な緊張をより知覚することで,反芻が促進される可能性が示された。また、身体を探求することで省察が促進されると考えられる。
- 折茂紗英、高井秀明
- 日本スポーツ心理学会第47回大会
Allen & Meyer(1990)は, 組織コミットメントを「組織に所属する個人が自組織に対して抱く心理的な関係」と定義している。これまでにスポーツの組織コミットメントに着目した研究が見られないため、本研究ではスポーツ版組織コミットメント尺度を作成し,特徴について検討することを目的とした。その結果、6因子解(24項目)が得られ、一定の信頼性と妥当性を有していることが明らかになった。またスポーツにおける組織コミットメントは,性別や役割,競技レベルといったアスリートの属性によって影響を受けることが確認された。
- 相川 聖、高井秀明、中瀬卓也
- 日本スポーツ心理学会第47回大会
本研究では,心的時間の変動からITの効果検証を実施した.本研究の結果から,6週間のITによって心的時間の変動係数は小さくなることが明らかとなった.さらに,ITの内省報告からも同様の結果が得られ,6週間のITにおける後半では,主観的評価と客観的評価の両側面から,心的時間が安定したことが示された.本研究によって,心的時間の変動はITの効果検証における有効な指標であることが示された.
- 浦 佑大、高井秀明
- 日本スポーツ心理学会第47回大会
本研究では,文字MR課題および3D図形MR課題を用いてMR能力と初期の視覚情報処理を反映するP100との関連を明らかにすることとした.その結果,より少ない注意レベルで刺激を知覚できる者はMR能力が高いことが示された.
- 坂部崇政、高井秀明
- 日本スポーツ心理学会第47回大会
本研究では,これまでの先行研究によって確認されてきた水平方向の視線移動による空間的注意のシフトが垂直方向の視線によっても生じるかを検討した。その結果,SOA200ms の反応時間は,水平・垂直方向ともに一致試行が不一致試行よりも早く,垂直方向の視線移動においても注意シフトが生起されることが示された。
- 所属先
-
〒158-8508
東京都世田谷区深沢7-1-1
日本体育大学東京・世田谷キャンパス2415研究室 - 連絡先
-
高井秀明(Takai Hideaki)
日本体育大学体育学部体育学科
TEL:(03)5706-0863
FAX:(03)5706-0863
E-mail:takai@nittai.ac.jp