Research list 研究一覧
- 髙橋由衣、高井秀明
- 日本スポーツ心理学会第47回大会
本研究では,大学生アスリートの身体症状に関連する心理的要因をPOMS2およびSOCの観点から検討することを目的とした.その結果,身体症状が高いと自覚している大学生アスリートは,ネガティブな気分・感情の表出や,ストレス対処力が低いことが示された.また,大学生アスリートの属性によって,身体症状に関連する心理的要因に違いがみられたため,それらを考慮した心理サポートを展開していく必要があるだろう.
- 大久保 瞳、高井秀明、坂詰和絵、岩崎宏次、川浪哲如
- 日本スポーツ心理学会第47回大会
本研究では,大学生アスリートが抱える心理的問題・課題の内容を抽出し,心理的問題・課題と精神的健康との関係について検討した.その結果,「身体的症状」「不安と不眠」「GHQ合計」において,心理的問題・課題が多い群は少ない群より,多い群は中程度群より,得点が有意に高かった.よって,大学生アスリートが抱える心理的問題・課題の程度が精神的健康に影響を及ぼす可能性が示された.
- 川浪哲如、高井秀明、大久保 瞳、岩崎宏次、坂詰和絵、米地 徹
- 日本スポーツ心理学会第47回大会
本研究では,A大学ラグビー部女子を対象に,唾液中コルチゾールを生理学的コンディショニングの指標とし,大会前,大会中,大会後の状態を評価することとした.その結果,大会期間中(1日目,2日目)において,大会1日目の1試合目前は,大会2日目よりコルチゾール濃度が有意に高くなり,大会1日目の2試合目前は,大会2日目よりコルチゾールの濃度が有意に高かった.これらのことから,各試合において,身体的・心理的なストレスが,コルチゾール濃度に影響を及ぼすことが示唆された.
- Akiyuki Kawanami, Hideaki Takai
- The 2020 Yokohama Sport Conference
本研究では,A大学テニス部男女を対象にダブルスの得意不得意の主観的評価と日本語版TAIS(加藤・細川,1995)し,ダブルスが得意な選手の注意スタイルの特徴について調査した.その結果,ダブルスが得意と回答した選手は,不得意と回答した選手よりBIT(広く内部への注意)の得点が優位に高かった.BITは様々な考えや情報を統合する能力であり,ダブルスが得意な選手は,内的な情報に注意を向け統合し,プレーすることに長けている可能性があることが明らかになった.
- Kazue Sakazume, Hideaki Takai
- The 2020 Yokohama Sport Conference
本研究では,アスリートエンゲージメントとアスリートのセルフモニタリング能力との関係性をアスリートの属性から検討した.その結果,「行動的エンゲージメント」において,スポーツ・セルフモニタリング能力尺度(SSMAS)低群の女性はSSMAS低群の男性よりも有意に高く,アスリートエンゲージメントはアスリートの属性とセルフモニタリング能力の影響を受けることが明らかになった.
- Yudai Ura, Hideaki Takai, Kousuke Hirayama and Subaru Takahashi
- The 2020 Yokohama Sport Conference
本研究では,マンダラチャートの分析方法および活用方法に関して検討した.その結果,現在のチームが目標達成に向けて重要視しているポイントや,ポジションごとの特性,選手-選手間,選手-指導者間で思考がどの程度共有化されているのかを検討することができた.
- Yui Takahashi, Hideaki Takai
- The 2020 Yokohama Sport Conference
本研究では、オープンスキル競技選手が認知的方略をどのように活用しているのかについて、自己調整学習の観点から検討することを目的とした。その結果、DP群がパフォーマンスを発揮させるための準備として、自己調整学習を行っていることが明らかになった。また、DP群およびSO群はパフォーマンスを発揮するために努力や準備を行うものの、目標達成に向けた自己調整学習の内容は異なることが示された。
- Ayaka Hori, Hideaki Takai, Koji Iwasaki and Hidenori Shinohara
- The 2020 Yokohama Sport Conference
本研究では、アスリートの自己調整学習を促進させることを目的とした目標設定ワークの効果を検証した。対象者には,心理面,技術面,体力面,日常生活面の4面から1ヵ月間の行動目標を設定するワーク(目標すごろく)を実施させた。その結果,目標すごろくの実施は自己調整学習の促進につながることが示された。目標設定ワークの特徴である達成した行動目標の可視化によって,できるようになったことが明確となり自己効力感が高まったと考えられる。
- Hitomi Okubo, Hideaki Takai, Yudai Ura and Shouichi Tsuji
- The 2020 Yokohama Sport Conference
本研究では,大学女子ハンドボール部選手を対象に,ジョハリの窓を用いた自己開示の特徴と個人のチームワーク能力との関係について検討することを目的とした.その結果,盲点の窓低群は高群より,未知の窓高群は低群よりコミュニケーション能力の中の「記号化」の得点が高く,開放の窓高群は低群より,秘密の窓低群は高群よりモニタリング能力の中の「調整思考」の得点が高いことが明らかとなった.
- Kaori Matsui, Hideaki Takai, Yuta Yamaguchi and Tetsunari Nishiyama
- The 2020 Yokohama Sport Conference
本研究では、空間的注意を考慮した先行手がかり課題がサイドステップの予測的姿勢調整に及ぼす影響を検討することを目的とした。その結果、より素早い反応が求められる状況では手がかりによって注意が反射的に向きやすくなることが明らかとなった。また、選択反応の遅れによる動作の切り替えは床反力を増加させるため、パフォーマンスを低下させる可能性がある。
- 所属先
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〒158-8508
東京都世田谷区深沢7-1-1
日本体育大学東京・世田谷キャンパス2415研究室 - 連絡先
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高井秀明(Takai Hideaki)
日本体育大学体育学部体育学科
TEL:(03)5706-0863
FAX:(03)5706-0863
E-mail:takai@nittai.ac.jp