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競技場面の実力発揮に与える自己複雑性の影響

  • 2018/10/13
  • 髙橋由衣、高井秀明
  • 日本スポーツ心理学会第45回大会

本研究では、大学生アスリートの自己複雑性が実力発揮に与える影響について検討した。調査対象者は、A大学体育専攻学生232名であった。その結果、否定的自己複雑性は実力発揮に有意な負の影響を与えた。また、クローズドスキルはオープンスキルより否定的自己複雑性から実力発揮への影響が大きいことが明らかになった。クローズドスキルは個人競技であるため、自己に注意が向きやすい。よって否定的な側面が増加すると、否定的な感情や認知に対して適応的に対処できなくなるため,実力発揮を阻害する要因になると考えられる。以上のことから、競技場面において否定的自己複雑性が高まることにより、不安や緊張が喚起され、実力発揮に負の影響を与えた。特に自己に注意が向きやすいクローズドスキルでは、否定的自己複雑性が実力発揮に影響を及ぼすことが明らかとなった。