研究一覧

体育専攻学生における性格特性と認知的感情制御方略の使用傾向の関係性

  • 2018/08/24
  • 大久保 瞳、高井秀明、永野遼平、岩崎宏次
  • 日本体育学会第69回大会

本研究では、体育専攻学生における性格特性と認知的感情制御方略の使用傾向の関係性について検討することを目的とした。その結果、外向性高群は適応的な方略を、情緒不安定性高群は不適応的な方略を使用する傾向が明らかとなった。

The influence of extroversion on the impression evaluation of the colors of uniforms in students majoring in Physical Education

  • 2018/07/01
  • Yudai ura, Hideaki Takai, Yui Takahashi, Koji Iwasaki
  • 8th Asian South Pacific Association of Sport Psychology International Congress

人に対する印象は声の次に服装が優位であること(廣兼・吉田,1984)や色彩の印象と性格特性に関連があること(伊藤,1976)が報告されており、スポーツ場面でのユニフォームの色に対する印象評価には、性格特性が影響していると考えられる。本研究の目的は、体育専攻学生1064名を対象に、性格特性の中の外向性がユニフォームの色彩に対する印象評価に及ぼす影響について明らかにすることとした。その結果、外向性高群は、色彩に対する過大評価の観測度数が有意に多いことが示された。また、外向性得点と運動時に着用したい色の関係について、暖色群は無彩色群よりも外向性が有意に高く、寒色群よりも外向性が有意に高い傾向を示した。

Features of psychological techniques that can be utilized in soft tennis

  • 2018/07/01
  • Koji Iwasaki, Hideaki Takai, Ryohei Nagano
  • 8th Asian South Pacific Association of Sport Psychology International Congress

適切な心理技法の利用は、実力発揮に最適な覚醒水準に誘導できると言われている。さらには、競技特性を考慮し、心理技法の応用を試みることには意義がある。ソフトテニス競技において、心理技法が利用できる局面を抽出し、競技特性を踏まえ継続可能な心理技法を提案するための知見を得ることを目的とした。その結果、ソフトテニス競技で心理技法を利用する場合は、試合前が心身のリラクセーション、サーブ・レシーブ時が注意の集中、ポイント間が気持ちの切り替えを目的とした心理技法によって効果をもたらす可能性を示した。

The Effect the Marshmarrow Challenge Brings to Communication Skills.

  • 2018/07/01
  • Satoshi Aikawa, Yuki Hongo, Hideaki Takai,
  • 8th Asian South Pacific Association of Sport Psychology International Congress

本研究は,マシュマロチャレンジがコミュニケーション・スキルに与える影響について検討した.マシュマロチャレンジは,制限時間18分の間に,乾燥パスタ等を用いてマシュマロを頂上に乗せる,または刺すことのできる自立したタワーを作成し,その高さを競う課題である.対象者は,A大学のクローズドスキルスポーツのクラブに所属する大学生選手18名と社会人選手1名であった.対象者にはコミュニケーション・スキルを評価するENDCOREs(藤本・大坊,2007)の下位尺度のうち,基本スキルの表現力と解読力,対人スキルの自己主張と他者受容に課題前と課題後に回答を求めた.検討の結果,対人スキルの自己主張と他者受容の得点が課題前から課題後にかけて有意に向上した.よって,マシュマロチャレンジによってチームワークの向上に必要なコミュニケーション・スキルが向上したと推察される.

Physiological and psychological effects of athletes during tracking tasks assuming competitive scenes

  • 2018/07/01
  • T. Sakabe, H. Okubo, Y. Ura, K. Iwasaki, H. Takai
  • 8th Asian South Pacific Association of Sport Psychology International Congress

本研究では、競技者における競争場面を想定したトラッキング課題中の生理・心理的効果について検証することを目的とした。その結果、標的刺激に対する反応時間は低―競争条件で最も遅延した値を示し、標的刺激に対するP300振幅においても低―競争条件で最も減衰する傾向が示された。

Characteristics about an action of the ability display in the competition scene and the recognition

  • 2018/06/30
  • Yui Takahashi, Hideaki Takai, Satoshi Aikawa
  • 8th Asian South Pacific Association of Sport Psychology International Congress

本研究では、最も重要な競技場面で実力を発揮した選手と実力を発揮できなかった選手の自己複雑性、行動的方略、認知的方略にどのような特徴があるのかを検討することを目的とした。調査対象者はA大学のアスリート135名であった。その結果、実力未発揮群は実力発揮群よりも、否定的自己複雑性と悲観の得点が有意に高かった。また、実力発揮群は実力未発揮群よりも自己効力感、過去の成績の得点が有意に高かった。以上のことから、実力を発揮した選手は、競技場面における積極的姿勢や過去の成功体験などに対する肯定的な印象を持っている可能性がある。また、実力を発揮できなかった選手は、競技場面において自己を否定的に捉える側面が多く、否定的な認知的方略を使用していると推察される。

The effects of Emotional Intelligence on Collective Efficacy: Focusing on Attributes of collegiate athlete

  • 2018/06/30
  • Kazue Sakazume, Hideaki Takai, Yuki Hongo
  • 8th Asian South Pacific Association of Sport Psychology International Congress

本研究の目的は,アスリートの属性における情動知能の特徴と情動知能が集団効力感に与える影響を明らかにすることであった.大学生アスリートの属性は,性別,個人の競技レベル,チームの競技レベル,役職経験の4つを取り上げて検討した.調査対象者は大学生アスリート816名(平均年齢20.16±0.83歳)であった.その結果,集団効力感に影響を与えている情動知能はアスリートの属性によって異なっていた.

視覚的なN-back課題が刺激評価段階に及ぼす影響

  • 2018/05/26
  • 大久保 瞳、高井秀明、坂部崇政、浦 佑大、岩崎宏次、永野遼平
  • 第36回日本生理心理学会

本研究では、オープンスキル競技者の認知機能を評価するための試みとして、言語的符号化が関与しにくい視覚刺激である4×4のマトリクス図形(黒塗り:2、4、6、8マス)を利用したN-back課題を用い、刺激評価段階に及ぼす影響について事象関連電位から検討した。その結果、P300潜時および振幅に有意差はみられなかった。よって、本研究で利用した視覚刺激は、刺激評価段階に影響しないことが示された。

感情をコントロールする技法

  • 2018/04/01
  • 高井秀明
  • 体育の科学,68,249-252,2018.

近年では急速な科学技術の発展により,利用する機器や装置の小型携帯化,利用の簡便化,価格の低下をもたらし,スポーツにおける科学技術の利用価値は今後さらに見出されることが予想される。特に,明確な評価基準を定めにくいスポーツ心理学領域では,科学技術の活用がまもなく重要な課題となり,スポーツ心理学の実践的アプローチに大きな変革をもたらすだろう。客観的データを基にしたスポーツ心理学の実践的アプローチができれば,アスリートやその指導者,さらには心理サポートスタッフ以外の医・科学スタッフとの連携の充実化が期待できる。

日体大における競技レベル別の心理的問題・課題に関する研究

  • 2018/03/31
  • 高井秀明、平山浩輔、玉城耕二、永野遼平、大久保 瞳、園部 豊、岩崎宏次
  • 日本体育大学体育研究所雑誌

本研究では、運動部に所属する学生を対象に、競技スポーツ場面における心理的問題・課題に関する実態について把握することを目的とした。その結果、競技レベルに関わらず、競技・日常において悩みを抱えており、心理サポートに興味を持っていることがうかがえた。加えて、心理サポートに関わる理論や実践方法に関する講習会への参加に意欲的であり、多くの学生が実力発揮のために心理サポートの必要性を訴えていた。