Research list 研究一覧

研究一覧
2018/06/30
  • Kazue Sakazume, Hideaki Takai, Yuki Hongo
  • 8th Asian South Pacific Association of Sport Psychology International Congress

本研究の目的は,アスリートの属性における情動知能の特徴と情動知能が集団効力感に与える影響を明らかにすることであった.大学生アスリートの属性は,性別,個人の競技レベル,チームの競技レベル,役職経験の4つを取り上げて検討した.調査対象者は大学生アスリート816名(平均年齢20.16±0.83歳)であった.その結果,集団効力感に影響を与えている情動知能はアスリートの属性によって異なっていた.

2018/07/01
  • Yudai ura, Hideaki Takai, Yui Takahashi, Koji Iwasaki
  • 8th Asian South Pacific Association of Sport Psychology International Congress

人に対する印象は声の次に服装が優位であること(廣兼・吉田,1984)や色彩の印象と性格特性に関連があること(伊藤,1976)が報告されており、スポーツ場面でのユニフォームの色に対する印象評価には、性格特性が影響していると考えられる。本研究の目的は、体育専攻学生1064名を対象に、性格特性の中の外向性がユニフォームの色彩に対する印象評価に及ぼす影響について明らかにすることとした。その結果、外向性高群は、色彩に対する過大評価の観測度数が有意に多いことが示された。また、外向性得点と運動時に着用したい色の関係について、暖色群は無彩色群よりも外向性が有意に高く、寒色群よりも外向性が有意に高い傾向を示した。

2018/07/01
  • Koji Iwasaki, Hideaki Takai, Ryohei Nagano
  • 8th Asian South Pacific Association of Sport Psychology International Congress

適切な心理技法の利用は、実力発揮に最適な覚醒水準に誘導できると言われている。さらには、競技特性を考慮し、心理技法の応用を試みることには意義がある。ソフトテニス競技において、心理技法が利用できる局面を抽出し、競技特性を踏まえ継続可能な心理技法を提案するための知見を得ることを目的とした。その結果、ソフトテニス競技で心理技法を利用する場合は、試合前が心身のリラクセーション、サーブ・レシーブ時が注意の集中、ポイント間が気持ちの切り替えを目的とした心理技法によって効果をもたらす可能性を示した。

2018/07/01
  • Satoshi Aikawa, Yuki Hongo, Hideaki Takai,
  • 8th Asian South Pacific Association of Sport Psychology International Congress

本研究は,マシュマロチャレンジがコミュニケーション・スキルに与える影響について検討した.マシュマロチャレンジは,制限時間18分の間に,乾燥パスタ等を用いてマシュマロを頂上に乗せる,または刺すことのできる自立したタワーを作成し,その高さを競う課題である.対象者は,A大学のクローズドスキルスポーツのクラブに所属する大学生選手18名と社会人選手1名であった.対象者にはコミュニケーション・スキルを評価するENDCOREs(藤本・大坊,2007)の下位尺度のうち,基本スキルの表現力と解読力,対人スキルの自己主張と他者受容に課題前と課題後に回答を求めた.検討の結果,対人スキルの自己主張と他者受容の得点が課題前から課題後にかけて有意に向上した.よって,マシュマロチャレンジによってチームワークの向上に必要なコミュニケーション・スキルが向上したと推察される.

2018/07/01
  • T. Sakabe, H. Okubo, Y. Ura, K. Iwasaki, H. Takai
  • 8th Asian South Pacific Association of Sport Psychology International Congress

本研究では、競技者における競争場面を想定したトラッキング課題中の生理・心理的効果について検証することを目的とした。その結果、標的刺激に対する反応時間は低―競争条件で最も遅延した値を示し、標的刺激に対するP300振幅においても低―競争条件で最も減衰する傾向が示された。

2018/05/26
  • 大久保 瞳、高井秀明、坂部崇政、浦 佑大、岩崎宏次、永野遼平
  • 第36回日本生理心理学会

本研究では、オープンスキル競技者の認知機能を評価するための試みとして、言語的符号化が関与しにくい視覚刺激である4×4のマトリクス図形(黒塗り:2、4、6、8マス)を利用したN-back課題を用い、刺激評価段階に及ぼす影響について事象関連電位から検討した。その結果、P300潜時および振幅に有意差はみられなかった。よって、本研究で利用した視覚刺激は、刺激評価段階に影響しないことが示された。

2018/03/03
  • 鈴木千寿、松井幸嗣、辻 昇一
  • 日本ハンドボール学会第6回大会

本研究では、ハンドボール選手に対して縦断的な質問紙調査を行ない、ライフイベントがストレス耐性であるハーディネスとストレス反応に及ぼす影響について検討した。分析対象者は、A大学ハンドボール部に所属する女子部員23名であり、合計2回の調査を実施した。その結果、各調査時期においてハーディネスによるストレス緩衝効果が認められた。また、縦断的な調査によってライフイベントがハーディネスとストレス反応に強く影響していることが明らかとなった。

2017/11/25
  • 坂部崇政、高井秀明、大久保 瞳
  • 日本スポーツ心理学会第44回大会

本研究では、空手道選手を対象に、遮蔽された技の選択反応課題時における視線行動を生理学的側面から評価することを目的とした。その結果、技に対する反応時間は上半身が遮蔽された条件において有意に遅延したがP300潜時には有意な差がなかったことから刺激評価段階には差がなかったことが示された。また、P300振幅においては刻み突きよりも逆突きに対して有意に増大した。

2017/11/25
  • 相川 聖、高井秀明
  • 日本スポーツ心理学会第44回大会

本研究は,日本語版SIAQを用いてアスリートの競技レベルによってイメージ能力に違いがあるのか,また,競技種目の特徴を反映した分類によって,イメージ能力にどのような特徴が現れるのかについて検討した.検討の結果,日本語版SIAQによって測定されるイメージ能力は競技レベルを反映することが明らかになった.また,競技の特徴を詳細に反映した分類によって,イメージ能力に違いが見られた.以上のことから,日本語版SIAQを用いることによって,競技レベルや競技種目の特徴を反映したイメージ能力を測定できることが明らかとなった.

2017/11/25
  • 鈴木千寿、高井秀明
  • 日本スポーツ心理学会第44回大会

本研究では、ストレス耐性として考えられているハーディネスを媒介要因としたストレスモデルの構築を行なった。調査は、A大学体育専攻学生465名を対象とし、質問紙調査を実施した。その結果、ハーディネスを媒介することでストレス反応の軽減につながることが示された.さらに、ストレッサーはハーディネスを媒介することによって問題焦点型コーピングの使用頻度に影響すし、ストレスとなる問題そのものの解消に作用することが示された。

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所属先
〒158-8508
東京都世田谷区深沢7-1-1
日本体育大学東京・世田谷キャンパス2415研究室
連絡先
高井秀明(Takai Hideaki)
日本体育大学体育学部体育学科
TEL:(03)5706-0863
FAX:(03)5706-0863
E-mail:takai@nittai.ac.jp
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