Research list 研究一覧
- 折茂紗英・高井秀明
 - 日本体育・スポーツ・健康学会第74回大会(福岡大学)
 
本研究では、大学生アスリートにおける集団への関わり方の違いをMinecraftによって検討する。実験参加者は、同一の運動部に所属する22名(男性14名、女性8名、平均年齢19.14±0.97歳)であった。実験では、ゲーム経験の有無や性別が均等になるよう、グループを6つ作成した.その結果、ゲームの難易度、コミュニケーション量、協力の程度に有意差が見られた(p<.05).本研究より,グループごとの成員の特徴がゲームへの取り組み方にあらわれたといえる.
- 松原旭飛・高井秀明
 - 日本グループ・ダイナミックス学会第70回大会(立教大学)
 
本研究は、指導者のリーダーシップが心理的安全性を媒介して発言に及ぼす過程における組織サイズの調整効果を明らかにすることを目的とした。本研究の結果から、指導者のリーダーシップが発言に及ぼすメカニズムは組織サイズによって調整されることが明らかとなった。メンバーの多い組織を率いる指導者は、メンバーの人間関係に配慮しつつ、チームの模範となるようアスリートの成長に献身的に寄り添うことで、アスリートが「発言しても大丈夫である」と認知できるようになると考えられる。
- 折茂紗英・高井秀明
 - FEPSAC2024(Innsbruck)
 
本研究では,学生アスリートのコミットメントについてクラスター分析を実施し,ドロップアウトとの関係があるバーンアウトの概念(雨宮,2013)からコミットメントの特徴について再検討することとした. 分析対象者は,日本人学生アスリート471名であった.本研究では、折茂・高井(2023)で使用されたデータを活用し、追加調査を行った。本研究の結果から,日本人学生アスリートにおけるコミットメントとして,4つのクラスターに分類され,それぞれ異なる特徴を持つことが明らかとなった.
- 堀彩夏・高井秀明
 - スポーツ心理学研究
 
本研究では、身体意識のあり方が反芻および省察に与える影響について明らかにすることを目的として調査を実施した。A大学学友会運動部に所属する375名(男性201名,女性174名,平均年齢19.93歳)を対象に調査を実施した。反芻および省察を測定する尺度にはRumination-Reflection Questionnaireの日本語版(高野・丹野,2008)、身体への意識を測定する尺度にはBody Awareness Scale(Fujino, 2012)を使用した。その結果、身体症状は反芻に正の影響を与え、身体感覚への意識は省察に正の影響を与えることが明らかとなった。アスリートにとって身体症状を和らげて身体感覚へ意識を向けることが、反芻の抑制や減弱、省察を促進させると考えられる。また、身体への意識が反芻および省察へ与える影響は、性別、競技年数、競技レベルによって異なることが明らかとなった。以上のことから、アスリートに対して反芻の抑制や減弱、省察の促進を目的としたアプローチを行う際には、性別や競技年数、競技レベルを考慮する必要があると考えられる。
- 竹内 孝文, 相川 聖, 大塚 幹太, 近藤 智靖
 - 運動とスポーツの科学
 
- 相川 聖、高井 秀明
 - 日本スポーツ心理学会第50回大会
 
- 松原旭飛・高井秀明
 - 日本心理学会(神戸国際会議場)
 
本研究の目的は、大学生の女性アスリートにける心理的危害・危険性を認知する場面の特徴について、KJ法を用いて明らかにすることであった。その結果、女性は、【人間関係の問題】【指導者に関する問題】【先輩に関する問題】<他者の状況>といった、女性を取り巻く他者とのあつれきを危害・危険性と認知していることが示唆された。したがって、大学生の女性アスリートが認知する心理的危害・危険性を検討するうえでは、他者との情緒的なつながりを考慮することが求められるだろう。
- 松原旭飛・高井秀明
 - 日本社会心理学会 (上智大学)
 
本研究では、大学生アスリートが認知する心理的危害および危険性の特徴について明らかにすることを目的とした。その結果、男性は、【チームの雰囲気に関する問題】【競技環境に関する問題】【チームマネジメントへの不満】といった、チーム運営における問題を心理的危害および危険性として認知していることが示された。したがって、大学生の男性アスリートが認知する心理的危害・危険性を検討するうえでは、個人内要因のみならず、チームをマネジメントする効果的な方法を探求することが重要であろう。
- 松原旭飛・高井秀明
 - 日本産業組織心理学会(静岡県立大学)
 
本研究では、大学生アスリートが認知している競技場面(練習前・練習中・練習後・試合前・試合中・試合後)の心理的安全性の特徴を、アスリート間の階層的な関係性ごと(上下関係とチーム内地位)に、計量テキスト分析を用いて明らかにすることを目的とした。その結果、アスリート間の階層的地位によって、心理的安全性の認知が異なることをあらわしていた。特に、スポーツ集団において低い勢力をもった者は、先輩との支配服従関係を認知しやすいため(小野ほか,2015)、心理的危害に関連する要因を認知していた可能性がある。
- 内川義弘・高井秀明
 - 日本体育・スポーツ・健康学会第73回大会 (同志社大学)
 
本研究では、アスリートの価値づけ・コミットメントの関連要因として、反芻・省察に着目し、認知的フュージョン、脱フュージョンの媒介効果を検討することを目的とした。分析の結果、反芻は認知的フュージョンを介して価値づけ・コミットメントを阻害すること、省察は直接的に促進することが明らかとなった。今後はこれらの関連要因を考慮したうえで、アスリートの価値づけ・コミットメントへの介入効果の検証が求められる。
                    
                
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                        高井秀明(Takai Hideaki)
日本体育大学体育学部体育学科
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