Research list 研究一覧
 
- 坂部崇政・高井秀明
- 日本体育・スポーツ・健康学会第73回大会 (同志社大学)
本研究では、大学運動部の2年生を対象とした心理セミナーから、役割の明確化およびチームへの関わり方について検討した。その結果、2年生に求められる能力として「システム理解」「個々の強みを活かす」「行動力」「発言力」「自己管理」「自律する力」が挙げられた。また、チームへ貢献できる自信の主観的評価では、心理セミナー前後で有意に高まった。
- 大久保 瞳・高井秀明
- 日本体育・スポーツ・健康学会第73回大会 (同志社大学)
本研究では、認知課題の遂行が精神的負担に及ぼす影響について検討することを目的とした。その結果、知的・知覚的要求の得点は、フランカー課題では、Cross条件はNon-Cross条件より有意に高く、スタンバーグ課題では、5、7文字条件は3文字条件より、7文字は5文字条件より有意に高く、タスクスイッチング課題では、混合課題は大小課題、奇偶数課題より有意に高かった。よって、認知課題の遂行が精神的負担に及ぼす影響としては、各課題の難易度に応じて異なる特徴をもつことが明らかとなった。
- 松原旭飛・高井秀明
- 日本体育・スポーツ・健康学会第73回大会 (同志社大学)
本研究では、大学生アスリートが心理的安全性を認知する場面について、KJ法を用いて、性別毎に検討することを目的とした。その結果、【パフォーマンス評価】や【情緒的サポート】などといったように、男女で類似した特徴を示したカテゴリが見受けられた。一方、心理的安全性を感じるうえで、男性は、競技パフォーマンスに関する内容を認知する傾向にあるが、女性は、他者との情緒的なつながりを認知する傾向にあることも示された。したがって、今後の研究では、性別という変数を考慮しながら、大学生におけるスポーツチームの心理的安全性を取り巻く要因について検討することが求められるだろう。
- 北橋達朗・高井秀明
- 日本体育・スポーツ・健康学会第73回大会 (同志社大学)
本研究は、プレッシャー下でポジティブに作用するレジリエンスがネガティブに作用する運動再投入と意思決定再投入に及ぼす影響について検討することを目的とした。その結果レジリエンス尺度(The CD-RISC )と意思決定再投入尺度 (DSRS)の下位尺度である過去の間違った判断を否定的に評価する傾向との間に負の相関が確認された。以上のことから、プレッシャー下における意思決定について反芻傾向が強いサッカー選手においてレジリエンスは効果的に作用する個人特性である可能性が示唆された。
- 相川 聖・高井秀明
- 日本体育・スポーツ・健康学会第73回大会 (同志社大学)
本研究の目的は、アスリートの制御焦点が試合中の対処方略とパフォーマンスに及ぼす影響について検討であった。その結果、促進焦点群の心的イメージや防止焦点群の思考のコントロールは、競技パフォーマンスに対する自己評価に有意な正の影響を与えた。本研究の結果から制御焦点の違いによってパフォーマンスを向上させる対処方略は異なることもが示され、アスリートの制御焦点に適合する方略の提案に貢献できる知見が得られたといえる。
- 人羅美帆・高井秀明
- 日本体育・スポーツ・健康学会第73回大会 (同志社大学)
本研究では、女子ラグビー選手における競技歴・ポジション・視線行動の違いが状況判断に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。その結果、状況判断の優劣には競技の熟練性が関連していることが明らかになった。しかしながら、映像の範囲が広く視線行動の客観的データが得られなかったため、映像の範囲を狭めて、状況を特定化した実験計画を立案し、状況判断の優劣による視線行動の違いについては再検討する必要があるだろう。
- 折茂紗英・高井秀明
- 日本体育・スポーツ・健康学会第73回大会 (同志社大学)
本研究は、日本語版スポーツコミットメント尺度について因子構造を考慮した因子分析を実施し、下位尺度間の関連について検討した。その結果、8因子24項目が得られ、確認的因子分析で十分な値が確認された。下位尺度間の関連に着目すると、熱狂的コミットメントはポジティブなスポーツコミットメントとの関連が強く、強制的コミットメントはネガティブなスポーツコミットメントとの関連が強いことが明らかとなった。
- 相川 聖、依田 充代、波多腰 克晃、清宮 孝文、齋藤 雅英
- オリンピックスポーツ文化研究
- 堀彩夏・依田充代・波多腰克晃・清宮孝文・齋藤雅英
- オリンピックスポーツ文化研究
オリンピックボランティア,スポーツボランティアに関する調査として,1964年第18回オリンピック競技大会東京大会開催当時,学生ボランティアに参加した上野純子名誉教授にインタビューを実施し,その内容をもとに作成したものである.上野先生にとって1964東京大会へ学生ボランティアとして参加した経験が世界へ目を広げるきっかけとなったように,オリンピックボランティアは学生生活のなかでは経験しがたい経験が期待される.また,体育系大学生として専門競技や勉学に励む学生にとって,これまで触れてこなかった種目やパラスポーツを知るきっかけや,学校での学習と結びつけて学びを深めるきっかけとなる可能性がある.これらは,強制的・他律的にボランティアへ参加するのではなく,積極的関与や「何でも楽しむ」といった姿勢によって得られるものと考えられる.東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(2016)が多様な参加者の活躍促進を掲げていることもあり,参加意欲の高い学生が参加する状況であるが,2020東京大会でも多くの学生がボランティアとして参加した.日常的にスポーツに関わる体育系大学生にとっては,オリンピックボランティアやスポーツボランティアにおいて積極的関与の姿勢で臨むことが人間的成長の機会となる可能性がある.
- 相川聖・高井秀明・中瀬卓也
- 日本体育大学紀要
                     
                
- 所属先
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                        〒158-8508
 東京都世田谷区深沢7-1-1
 日本体育大学東京・世田谷キャンパス2415研究室
- 連絡先
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                        高井秀明(Takai Hideaki)
 日本体育大学体育学部体育学科
 TEL:(03)5706-0863
 FAX:(03)5706-0863
 E-mail:takai@nittai.ac.jp
 
                     
                    